超SD戦国伝 武神輝羅鋼
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「超SD戦国伝」第1シリーズ。
BB戦士のほかにカードダス等で展開した。
コミカライズとして『超武者ガンダム 武神輝羅鋼』(コミックボンボンで連載)がある。
前作最終回で生死不明となった號斗丸の行方を皮切りとして、様々な謎を畳みかけながら、前作から15年後の新たな戦いを描く。
タイトルは「新」から「超」に移り変わったものの、前作とのストーリー的な繋がりは深い。
しかしながらそのような(登場人物などを続投させる形での)連続性のある物語は、地上最強編から本作までで一区切りとなる。
シリーズのキット数は新SD戦国伝以降では最も多く、BB戦士のラインナップも久し振りに年間を通して武者のみとなった。
一部の流用商品や大型キットを除いて鎧の装着を共通フォーマット化しているのが特徴。
コミックワールドの作者が代わるなどした事で、バンダイ側もレイアップ側もSD戦国伝立ち上げ時と比べると
メインスタッフの世代交代も感じられる作品となった。
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鉄機武者爆進丸
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1996.1
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軽装タイプと目牙戦車が合体した鉄機武者爆進丸から、リアル体型の金剛爆進丸形態や武者大目牙戦車にも変形できるキット。
さらに號斗丸用の目牙走機零零七式など、闘覇五人衆に装着できる強化ユニットへと分離する事もできる。
鉄機武者鋼丸の金型を流用しているが、そのランナーの一部に爆進丸用の新規パーツが金型改修で追加されており、
これ以降は再販の鋼丸もその金型で生産されているため、この時期以降の鋼丸は説明書の部品図も余りパーツが出る旨が追記されている。
鋼丸と同じく多色成型ランナーのあるキットだが、パッケージに「いろプラ®」のロゴが表示されているのはこの一つ前のガンダムエピオンが最後で、
このキット以降は多色成型機使用でもいろプラ表記はされていない。表記されていた商品も、再販ではそれまで通りロゴは表記されているが、
ある時期以降はロゴの下の「特許申請中」を意味するPAT.Pの文字が黒く塗りつぶされるようになった。
(商標は更新料を払えばいつまでも使用できるが、特許は期限を過ぎれば失効する運命である。)
鋼丸からの流用パーツは全て色が変更されているため、鋼丸と組み合わせて色違いの鋼丸や爆進丸を作る事も可能。
連動キット・141 143 144 145 146 153
コミックワールド[150]第0話「感情をもとめ、さすらう武者!!」
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兄弟機の鋼丸と違い感情を持たない鉄機武者爆進丸は、感情を持つために友を探す旅に出た。
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武神輝羅鋼編本編とはそれほど繋がりがない番外編、どちらかというと超機動大将軍編のエピローグともいえるギャグマンガ。
SD戦国伝のコミックワールドとしては今回から作者が代わったが、武神輝羅鋼編の中では比較的珍しく過去作品のキャラ
(爆流頑駄無など)が登場するため、絵柄の違いを比較しやすい。
盗殺駆のようなコソ泥が横行しているあたり、魔星の反乱が収まったばかりの天宮はまだ治安が良くなかったのだろうか?
だが爆進丸に追い回された上に連れ回された盗殺駆がこの上ない恐怖を味わった事で、意外と治安回復に近づいたかもしれない。
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雷龍頑駄無
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1996.1
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軽装タイプに鎧を装着した雷龍頑駄無を、神龍雷激波形態にもできるキット。
天龍馬に騎乗し白龍大帝の真双龍刀を装備する事もできる。
通常商品のほかに獅龍凰出陣頑駄無6体セットとして成型色変更版などが存在する。
当時のTVアニメのガンダムで2作続けて中国系ガンダムが登場した事もあって、前作に続いて影舞乱夢キャラクターの登場となった。
(しかも色は図らずもこれまでのどの龍系影舞乱夢キットとも被らない緑)
龍モチーフの頑駄無キットはこれ以前も数多いが、その中でも鎧を装着したキット全体が龍形態に変形するのは意外にもこれが初。
宝雷石にはジュエルシールを使用。
連動キット・97 98 99 115 158 159 160 161 160 166
コミックワールド[151]第一話「過去を失くした頑駄無!!」
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魔星の反乱から十五年。天宮を荒らす百鬼夜行衆に襲われる、記憶を持たない若者。それを救ったのは・・・
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本格的に物語が動き出すのは今回からだが、主人公が記憶喪失で正体不明、百鬼夜行衆は悪の集団のようだがこちらも何者か不明、
そもそも前作で行方不明となった號斗丸と魔星がどうなったのかも不明のままという、謎だらけで始まる異例の第一話。
近々龍帝としての即位を控えている雷龍だが、龍帝に仕える龍牙一族の輝龍は
爆進丸や天零付属のBB情報局によると旅の途中の爆進丸に出会ったらしく、その時点では天宮にいたようである。
そのため雷龍に仕えている時期があったかは不明だが、好戦的な雷龍の性格は輝龍譲りだとすると妙に納得できるし、
そうでないとしても仕えるにあたって結構気が合うかもしれない。
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天零頑駄無
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1996.2
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軽装タイプに鎧を装着した天零頑駄無を、戦闘形態や鬼刃閃空斬形態にも変形でき、さらに輝羅鋼の神器とも合体できるキット。
付属のアダプターを介して超機動大将軍の結晶輝羅鋼天空鳳凰翼も装着でき、天鎧王の雷激剣も装備できる。
通常商品のほかに武神輝羅鋼キャンペーンの賞品としてメッキ版、獅龍凰出陣頑駄無6体セットとしてパールカラー版、
武者バトル最強チームセットとしてクリアカラー版、そして限定ではないが2010年以降の再販で輝羅鋼の装飾をシールに変更した輝羅鋼極彩ver等が存在する。
主人公がシリーズ3番目のキットになったのは、1000円のキットを初期に2つも連続で出したくないという事情もあったのだろう。
武者形態から鎧を変形させる事による戦闘形態、更に鎧の追加装着形態や飛行形態にもなり、
輝羅鋼のパーツも持つという、歴代主人公や大将軍も持っていた様々なギミックを一身に詰め込んだキット。
脚の追加鎧の関係で、通常サイズとしては珍しく爪先の可動ギミックを持つ。
それまで3〜4パーツ構成だった鞘が1パーツになり、側面に開く穴をシールで塞ぐ方式となった。
連動キット・147 153 157 159 160 161 162
コミックワールド[152]第二話「出現!光り輝く神器!!」
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雷龍たちを追い詰める覇道武者魔殺駆を、きらめく神器の光が貫いた!
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突如出現した覇道武者魔殺駆。七人の超将軍編の時とは角飾りのデザインが異なる。
彼が復活した理由は天零に付属のBB情報局で説明されているが、簡単に言うと「執念」である。
かつて執念で闇魔神から体を乗っ取り返した魔殺駆なら、その一言でも十分納得できてしまう。
そういう意味では彼が復活したのは謎のうちに含まれない。
その魔殺駆を輝羅鋼の神器という神がかった力で撃退した主人公の謎はますます深まったが、
さらに謎の白虎の出現で雷龍も救われて戦いは一区切りとなり、記憶喪失の若者と影舞乱夢の皇子そして謎の虎という異色の組み合わせで本作の最初のパーティーが結成された。
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獣破頑駄無
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1996.3
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軽装タイプに鎧を装着した獣破頑駄無を変形させて疾風闘刃形態にもでき、軽装タイプは白虎丸にも変形できるキット。
烈破の邪封丸や武零斗の武零刀も装備できる。
通常商品のほかに獅龍凰出陣頑駄無6体セットとして成型色変更版などが存在する。
軽装タイプ単体が変形するという特徴的なギミックを持ち、鎧装着状態からもプリズムシールの輝く戦闘形態に変形し
(鎧のみを組み上げる事も可能)、武器も豊富に付属するなどプレイバリューの充実したキット。
頭部に虎の顔が収納されている関係で頭頂部に開いている肉抜き穴はシールで塞ぐ方式になっているが
さすがに綺麗には塞げず凹みが目立つ。そのためパッケージの完成見本では穴埋め加工して塗っているようである。
連動キット・111 151 157 158 159 161
コミックワールド[153]第三話「白虎の正体見たり!その名は獣破!!」
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雷龍と獣破は若者を介抱するため烈帝城へ向かい、彼に天零の名を与えた。しかし、城内に大将軍の姿はなく・・・・
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再建され天守閣も復活した烈帝城(色は超機動大将軍編最終回と同じく赤)へと舞台は移り、初めて3人がまともに会話する。
百鬼夜行衆と戦っていたという以外は一切素性が分からない彼を救ったのは人道的措置としても、
烈帝城にまで立ち入らせて天零という名まで与えたのは、輝羅鋼の神器の力から彼を天から零れ落ちた申し子のように感じた故だろうか。
しかし落ち着いたのも束の間、武威凰大将軍を呼び出したと思われる矢文が発見される。
明らかに罠としか思えないが、百烈将頑駄無などの部下が見たら大将軍を一人で行かせるはずがないのは
矢文の主にも明らかな筈なので軍団が戦で出払って大将軍が一人の時を狙い、さらに後から部下が追いかけてくる事も見越して
砕虎導牙などの百鬼夜行衆も足止め役に用意していたのだろう。しかし、後で判明するが砕虎導牙を含むこの場にいる者達の
ある共通点を考えると、この状況もまた運命に導かれて一人ひとり集まっているかのようである。
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砕牙頑駄無
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1996.4
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軽装タイプに鎧を装着した砕牙頑駄無を、回天大切乱舞形態や砕虎導牙形態にも変形できるキット。
兜砕牙には天零の輝羅鋼の刃を装着する事もできる。
通常商品のほかに獅龍凰出陣頑駄無6体セットとして成型色変更版などが存在する。
鉄斗羅のような鎧の換装ではなく変形によりガンダムタイプからモノアイタイプに変わるという、
雷龍や獣破同様デザイン元のガンダムにはないが趣向を凝らした変形ギミックを持つ。
軽装タイプの後頭部には三つ編みのお下げがあるのも面白い。
クリアーパーツは赤と黄の2色を使用。
連動キット・157 158 159 161
コミックワールド[154]第四話「砕虎導牙、もう一つの姿!!」
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獣破との戦いに割り込んだ百烈の手引きで、砕牙は本当の自分を取り戻した。そして五人は大将軍の元へ・・・
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前回のラストで敵として登場した砕虎導牙だが、今回で早くも正体が判明して味方の砕牙頑駄無になり、謎になる暇もなかった。
砕虎導牙が所属していたのは亡霊璽悪の部隊だが、説明書では語られなかった(轟炎王の初期ロットの下箱に組織図が掲載)。
一方で、砕牙の師匠(大旋鬼)の息子を救出したのが刀流義守である事はコミックワールドでも語られ、
百鬼夜行衆にありながら卑怯な事を嫌う刀流義守の存在は、物語の中で思わせぶりに存在感を増していく。
百烈将頑駄無も登場して5人で駆けつけた先では武威凰と武羅星頑駄無の戦いが始まっており、
ここから最終決戦まで長きに渡る一連の戦いが始まる。
劇中では武威凰と武羅星は同サイズで対峙しているが、キットではこのような互角の並びには出来ないのが惜しい。
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百烈将頑駄無
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1996.5
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軽装タイプに鎧を装着した百烈将頑駄無に新対頭破守駄を合体させる事ができ、飛翔爆炎撃形態にも変形できるキット。
一部に武者百士鬼改の金型を流用している。
百士貴の黄金の大太刀と烈光の厳光の弓も装備出来る。
雷龍、天零、獣破、砕牙とこのキットに付属するパーツを集めると武神像を作る事ができ、武威凰大将軍の説明書で作り方が説明されている。
また、雷龍からここまでの5体は全て鎧の装着が共通規格であるため、鎧の交換が可能であり、
5体揃える事で完成できる天動武者「天動最強形態」の作り方が武威凰大将軍付属のBB情報局に掲載されている。
百士鬼改からは対頭破守駄の黒いパーツと金メッキパーツがグレーに成型色変更されて流用されている。
新対頭破守駄は発射ギミックはオミットされているが、百士鬼改では出来なかった背中への合体が可能(天地頑駄無にも合体可能)。
気力伝導管には軟質チューブを使用している。
連動キット・38 109 128 157 158 159 160
コミックワールド[155]第五話「大将軍の危機!謎の武神像とは!?」
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危うし大将軍!その時、光の中から現れた武神像が語った言葉とは・・・・?
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大将軍の危機に、天零たち5人の体から放たれた光が集まって武神像が出現した。
なぜこの5人が武神像を出現させたのか、新たな謎が生まれる。
そしてこの武神像の導きにより、武羅星の正体が武威之助である可能性が浮上し、
武羅星自身は魔星の息子とも名乗っているが、彼が心の悪鬼を滅ぼす邪滅の矢で射られそうに
なった所を邪麗が阻止したという事実が、武羅星が武威之助である可能性を高める事になった。
これにより物語は意外な方向へ展開していく。
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頑駄無闇元帥
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1996.6
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軽装タイプに鎧を装着した武羅星頑駄無と邪麗のセットで、この2体を頑駄無闇元帥へと合体でき、
更に真闇元帥へと組み替えられるキット。
武者飛駆鳥の烈旋丸と魔星の天剣絶刀も装備でき、付属のアダプターを介して天零の輝羅鋼の神器も装着できる。
同一人格のキャラクターとしては伝説の大将軍編の闇帝王までさかのぼるが、闇帝王はキット化されず、
その後の遮光や吏偶遮光はキット化されたがキット名にはならず、ここへ来てついに
(武羅星との合体状態とはいえ)闇帝王の魂を持つ者の名がキット名に冠される快挙を成し遂げた。
だがこの前後の敵キットが覇道武者魔殺駆や覇道大将軍や魔刃冥皇殿といった大将軍にも負けない巨大な姿で
並べる事もできる中で、闇元帥だけは通常サイズのみのキット化となった(サイズ的には遮光系の方が大きい)。
真闇元帥は一部のコミックやイラストなどでは背中に翼が付いているものもあり、実際にキットでも翼を付けられるが、
説明書においては翼は取り付けない。当時のカタログなどの写真では、真闇元帥で鎧の背中側になる紫の面に取り付け穴は開いておらず、
箱側面の写真は画像合成で穴が追加されているようである。そのため試作品時点では翼を取り付けられなかった可能性がある。
連動キット・126 150 158
コミックワールド[156]第六話「脅威!頑駄無闇元帥、誕生!!」
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邪滅の矢の光を遮り、闇魔神の魂が頑駄無闇元帥として復活の雄叫びを上げた!
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邪麗が武羅星を取り込んで頑駄無闇元帥となり、同時に「闇魔神の精神を持つ」と名乗った事で、
百鬼夜行衆のバックボーンが判明した。
また、武威凰の「武威之助は?」という問いに対し闇元帥が「奴か?」と答えた事で、
武羅星=武威之助という疑惑にもYesと答えたのと同然である。
(まあ、正直に明かしたほうが人質にできるし。)
頑駄無軍団にとっては戦い辛い状況の中、ついに刀流義守が初登場する。
人質となっていた大旋鬼の息子を救出し、今回も友である武羅星を救うために組織を裏切る、
このような正しい事しかしない者を幹部の一人にしたのは百鬼夜行衆としては最大の失敗であろう。
(悪を装って組織に入り込んでいたか、または元々悪だったのが正義に目覚めた等の可能性もあるが)
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武威凰大将軍
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1996.7
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軽装タイプに兜などを装着した武威凰大将軍に対翼鳳凰が合体でき、更に輝星鳳凰にも変形できるキット。
飛駆鳥大将軍の兜を装着する事もできる。
通常商品のほかにサマーダッシュキャンペーンの賞品として金メッキ版、轟炎武威大将軍セットとして成型色変更版、
限定ではないが2010年以降の再販で輝羅鋼パーツの装飾をシールに置き換えた輝羅鋼極彩Verなどが存在するとされる。
「劇中初登場時点で既に大将軍」というのは二代目以来で、しかも中盤から登場しているためこれまでにない独特な立ち位置の大将軍。
輝羅鋼パーツにはラメ入りクリアプラを使い、またこれまでとは逆の発想で後ろに来る面に金属層を配置する事で、
金属面の上にクリアパーツが重なり、多面体のモールドを通して反射して独特の輝きを放つ。
輝羅鋼極彩Verでもホイルシールは粘着面に模様が印刷されており、これをクリアパーツの裏に貼るため外観が当時品に近い。
箱側面には輝羅鋼の写真も掲載されていた(撮影は広告用のジオラマなども撮影していた高瀬ゆうじ氏)。極彩Verでは差し替えられている。
中盤のキットでありながら、その豪華さは既にこれまでの最終キットの大将軍に匹敵している。
連動キット・139 164
コミックワールド[157]第七話「凄絶!悲運の兄弟対決!!」
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闇元帥を倒すため武威凰が非情な決断を迫られる中、突如闇元帥が硬直し・・・・?
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生存が判明した実の弟を楯に取られ、平然と攻撃できよう筈もない武威凰だが、
ここで大将軍が攻撃を中止すれば頑駄無軍団も全員それに従わなくてはならなくなる。
天宮の平和のため、たとえ弟を殺す事になろうとも闇元帥と戦う決意を武威凰が固めた事で、
頑駄無軍団対闇元帥の戦いが始まった。
しかし初めから闇元帥は武威之助を人質として使う事は当てにしていなかったらしく、
刀流義守の光翼天舞をも押さえ込む実力は確かに人質など必要ないほど。
主人公の天零は気が付けば殆ど戦闘には参加していない。
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頑駄無轟炎王
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1996.8
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軽装タイプに鎧を装着した頑駄無轟炎王と鉄鋼獅子のセットで、鉄鋼獅子が変形した鋼動甲冑に轟炎王が搭乗できるキット。
鋼動甲冑は武威凰大将軍と合体して轟炎武威凰大将軍にもなる。
通常商品のほかに轟炎武威大将軍セットとして成型色変更版が存在する。
伝説の大将軍編以来の赤流火穏からのキット化は大型キットという破格の扱い。
ガンダムWの機体モチーフでありながら天動奥義五人衆の一人にならなかったのは、
武威凰登場前に五人衆を揃えて武神像を完成させたかったという意図もあるのだろう。
獅子はインド神話でも神の乗り物としてよく登場する。
本体の鎧の装着規格はこれ以降も新凰までは雷龍〜闇元帥と共通。
肩にジュエルシールを使用しているほか、神星珠には赤いマーブル模様のビー玉も使用しているが、
ある時期以降の再販では神星珠はガラスではなくクリアプラパーツに置き換わっている。
輝羅鋼キットのような商品名自体の変更はないが、BB情報局の有無や下箱内側の印刷の有無など、
武威凰や獅龍凰と同じくらい出荷時期による変更点の多いキットである。
連動キット・163 166
コミックワールド[158]第八話「烈火の若獅子、轟炎王見参!!」
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闇元帥強し!武威凰と轟炎王の攻撃も寄せ付けぬその力の前に、成す術なしかと思われたが・・・?
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苦戦の続く武威凰大将軍たちの元に、更なる加勢として頑駄無轟炎王と爆進丸が駆けつけた。
爆進丸は闘覇四天王と出会った後、更に旅の中で轟炎王と友になったのだろうか。
この場所で戦いが行われている事を轟炎王がどうやって知ったのかは不明だが、
そもそも矢文が城に刺さったままだとすれば、後から城に入った者が知ってもおかしくはない。
だとすると、本来武威凰一人と戦うつもりだった闇元帥がここまでの大人数と戦う羽目になったのは、
そもそも足止め役の砕虎導牙が寝返ったからで、つまりはそれも刀流義守の功績が大きい。
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武者刀流義守
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1996.9
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軽装タイプに鎧を装着した武者刀流義守を、真剣形態にも変形でき、
旅姿形態や裏鷹三人衆の「撃」「斬」「闘」それぞれにも組めるキット。
武神輝羅鋼編では唯一元デザインのMSの名前がキット名に入ったキット。
(「武者」が付くのも鉄機武者以外では唯一。)
剣に変形するという特徴的なギミックを持つ。
裏鷹に組み替えられるというのも、トールギスとリーオーの関係性を生かした面白いギミック。
魔殺駆と亡霊璽悪は多少の改造が必要とはいえ、四魔将はこれで四人ともキットでの再現も不可能ではない。
連動キット・167
コミックワールド[159]第九話「絆の証!天動奥義・突撃貫通斬!!」
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轟炎武威凰大将軍と刀流義守の連携により、ついに武羅星は救出された。運命を弄ばれた武羅星の怒りが爆発する!!
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意外にも轟炎王のコミックでなくこのコミックで初登場となった轟炎武威凰大将軍。
天零たち5人が集まった事で誕生した武神像の言葉により、武威凰と轟炎王の力が一つとなって
闇元帥に一瞬の隙を作った。全員で作ったこの最初で最後のチャンスを刀流義守は逃がさなかった。
かくして武羅星救出には成功したが、闇元帥を倒したわけではなく、
むしろ魔界からのパワーを得て真闇元帥へとパワーアップを果たされる。
コミックワールドでは説明書と同様、真闇元帥には翼がない。
シャッコー顔やキュベレイ顔、頑駄無顔など、様々な姿に変化してきた闇帝王だが、
闇の力が本領を発揮した時は原点である闇帝王系のモノアイ顔に戻るものなのだろうか。
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新凰頑駄無
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1996.10
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軽装タイプに鎧を装着した新凰頑駄無を、月光爆星砲装着形態にも変形できるキット、
雷龍の神龍戟と轟炎王の獅子の胸当ても装備できる。
全パーツがパールホワイトと金メッキで構成された煌びやかなキット。
巨大な月光爆星砲を持つが、弾丸の発射ギミックはない。
V〜XのTVアニメガンダムの中で唯一ガンダムXは放送から一年以内にはノーマルBBが発売されず、
SDプラモデルとしてはガンダムXコレクションでしかキット化されなかったため、
BB戦士としてはこのキットが当時唯一のキット化となった(その後Gジェネで発売)。
連動キット・157 164 167
コミックワールド[160]第十話「怒りの転身!その名は新凰!!」
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真闇元帥の攻撃から新凰を庇った時、ついに天零の記憶が甦った!
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武羅星、すなわち武威之助は大将軍家としての真の姿、新凰頑駄無となった。
光翼天舞は効かなかったようでいて、武羅星の光の力を覚醒させるのにも多少の影響はあったかもしれない。
育ての父である魔星への思いも都合よく利用し、さらには自身の肉体をも乗っ取った闇元帥は新凰にとって憎むべき敵だが、
かといって共通の敵を持つ兄と和解した訳ではない。確かに、幼少期の記憶もそれほどないであろう新凰に自分が武威凰の弟かどうか
確信はないだろうし、刀流義守が身を挺して救出してくれたのに対して武威凰は武羅星もろとも闇元帥を倒す覚悟を見せていたのだから、
武威凰に対して釈然としないのも無理はない。
いずれにせよ、魔星に育てられた新凰らがこのように友のために闇と戦える男であるという事実は、
魔星が完全に闇には染まっていなかった事を示唆するものかもしれない。
そして話の焦点は久しぶりに主人公の天零へ。
行方不明のままだった號斗丸が天零の前に現れ、しかも天零は號斗丸のことを知っているようで、
すなわち天零の記憶が甦った事を示している。ついに終局へ向けて全ての謎が紐解かれようとしている・・・。
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輝神大将軍 獅龍凰
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1996.11
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軽装タイプ(新號斗丸)と獅天鎧、龍天鎧、凰天鎧が合体した輝神大将軍 獅龍凰を、獅龍凰形態にも変形させられるキット。
(説明書のカラーイラストの図解では矢印の向きは新號斗丸→獅龍凰)
刀流義守の弩級白刃剣と新凰頑駄無の月光爆星砲を装備する事もできる。
通常商品のほかに獅龍凰出陣頑駄無6体セットとして成型色変更版、
限定ではないが2010年以降の再販で輝羅鋼パーツの装飾をシールに置き換えた輝羅鋼極彩Verなどが存在する。
これまでの大将軍と異なり鳳凰だけでなく、天宮、影舞乱夢、赤流火穏の三国全ての神獣と合体する、かつてないスケールの大将軍。
素材やギミックなども充実し、価格は当時のBB戦士通常商品として最高価格となる3000円に達した。
その分豪華な内容ではあるのだが、その価格はBB戦士第1弾のガンダマンやSD戦国伝第1弾のムシャガンダムの実に10倍。
子供向けの低価格で手軽に組み立てられるプラモデルというコンセプトのBB戦士当初とは比べるべくもないが、
この時期には200円のプラモデル「頑駄無大将軍コレクション」でも獅龍凰を初めとした歴代大将軍が発売されていた(ただしブラインドボックス)。
天神大目牙には久しぶりにスプリングギミックを使用し(弾丸を発射するのではなく砲身が突き出る)、
左右非対称カラーの翼や角飾りに輝羅鋼を使用しているほか、新・炎水の玉には無色透明のビー玉(號斗丸等のものよりも大型)を
使用しているが、輝羅鋼極彩Verではガラス玉はクリアプラパーツに置き換わっている。
連動キット・165 166
今、明かされる!天零の謎!!
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魔星との戦いの後、人知れず生き延びていた號斗丸は、天零という若者と出会っていた・・・
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輝神大将軍 獅龍凰に付属のBB情報局Vol.10のモノクロ面に掲載されたコミック。
(再販ではBB情報局が付属しない場合もある。)
號斗丸と天零の関係、天零が記憶を失った理由、武神像が飛散するまでの経緯などを描いた、
物語の謎に関するパズルのラストピースとなる作品。
時系列的には雷龍のコミックより前だが、雷龍の前に読むのはネタバレでしかないし、
獅龍凰のコミックの前のこのあたりで読むのがタイミング的には分かりやすいかと思われる。
このコミックの前半部分は、LEGENDBB武者號斗丸(最終決戦Ver.)発売時に今石氏によるほぼ同じストーリーのコミック(武羅星も登場するなど若干の違いはある)が公式サイトに掲載された。
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コミックワールド[161]最終話「闇を砕け!光の化身、獅龍凰!!」
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天零と號斗丸は輝神大将軍 獅龍凰となり、真闇元帥に最後の一撃を放つ。そして、戦いを終えた新號斗丸は・・・・・・
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天零は號斗丸から天動奥義を託された存在である事が判明し、
武神像の言葉により、天零に全ての力を結集するため、天宮、影舞乱夢、赤流火穏の三国の戦士や
刀流義守など頑駄無軍団以外までもが一致団結した、「新八紘の陣」が形成される。
そしてその重責に戸惑う天零に、「天零、自分を信じろ!」と当時のTVCMと同じ言葉がかけられ、
CMの台詞の意味すらも明かされながら、三神獣を従える大将軍が誕生する。
こうして闇魔神、闇元帥など、倒される度に姿を変えて復活してきたかつての闇帝王は、この戦いで三たび倒される。
魔殺駆に裏切られた時に続き、またぞろ飼い犬に手を噛まれる結果となった。部下に指揮を任せている間は割と上手くいくが、
自分が牛耳ろうとすると大体内部から崩壊する残念帝王の戦いの続きは、獅龍凰出陣頑駄無6体セット付属のコミックで描かれ、獅龍凰と今度こそ雌雄を決する事になる。
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大旋鬼頑駄無
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1996.11
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軽装タイプに鎧を装着した大旋鬼頑駄無を、武者牙流紅具にも組み替えられるキット。
一部に荒鬼頑駄無の金型を流用している。
伝統的な遊びをBB戦士に取り入れた2つのキットの第一弾のギミックは「独楽」。
旋風六角独楽は実際に独楽として回して遊べるほか、説明書では腹部に独楽を装着した
大旋鬼頑駄無自体を回す遊びも紹介されているが、さすがに実際にはまず不可能である。
荒鬼の胴体のパーツは含まれていないため、三武将の神器は装着できない。
撃流破ともどもボックスアートはイラストではなく写真を加工したものが使用されている。
武神輝羅鋼番外編「紅の超将軍・大旋鬼頑駄無」
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戦場を一陣の風が駆け抜ける。武者牙流紅具に扮した大旋鬼頑駄無が、亡霊璽悪の企みを暴く!
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説明書は撃流破ともども1色刷りでコミックも掲載され、それとは別に設定などの載った両面カラーの印刷物も付属している。
これ以降数年間のキットのコミックは武者ガンダムの原点であるプラモ狂四郎の作者にして、
かつてボンボンで『SD武者ガンダム風雲録』も手がけたやまと虹一氏が執筆している。
そのためこれらのコミックは本編のコミックワールドの番外編ともいえるし、作者が同じという意味では風雲録の続きという見方もできよう。
当サイトでは基本的にこれまでの通常商品のコミックワールドと同世界扱いしているが、砕牙の説明書で死亡扱いされていた
砕牙の師匠がこのキットで大旋鬼と明かされ、しかもこのキットのコミックで主役として登場している。
このコミック自体は武神輝羅鋼本編より前の時系列だとしても矛盾はしないが、その場合
亡霊璽悪が倒されて更に大旋鬼も死亡した後に砕牙が砕虎導牙として戦っていた事になる。
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撃流破頑駄無
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1996.12
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軽装タイプに鎧を装着した撃流破頑駄無を、撃鋼形態にも組み替えられるキット。
一部に爆流頑駄無の金型を流用している。
大旋鬼に続く同趣向第二弾のこのキットのギミックは「ビー玉」。
爆炎打撃砲にはスプリングギミックが採用されているほか、激流弾にはガラス玉も使用し、
スプリングで突き出す打撃鋼板で激流弾やバックパックを弾き飛ばす事ができる。
魂嵐弾亜のパーツは戦闘削岩機のドリル部以外全て含まれているため、当然ながらバックパック等は
爆流や飛天や大牙に装着する事もできるが、このキットの胴体に魂駆羅星などを合体させるのは不可能。
連動キット・114 122
武神輝羅鋼番外編「大砲使いの超将軍・撃流破頑駄無」
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消息を絶った大旋鬼を探す撃流破頑駄無。不穏な噂の流れる中、果たして友を救う事が出来るのか?
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大旋鬼と同じくやまと虹一氏による番外編。
どちらもキットのコミックとしては長編の12ページで、同氏は武神輝羅鋼編ではこのほか限定品の轟炎武威大将軍や
獅龍凰出陣頑駄無6体セットの付属コミックも執筆しており、いずれも新装版SD武者ガンダム風雲録にも収録されている。
このコミックには魔殺駆が登場しているため、天零のコミックで戦いが未決着に終わった魔殺駆が
このコミックで倒されたともとれるが、その場合このコミックは本編よりも後の時系列になる。
しかし、このコミックには大旋鬼が登場しているため、本編よりも後に大旋鬼が生きていた事になり、
それでは撃流破のコミックの項で述べた通りの時系列とは矛盾が生ずる。
あえて辻褄を合わせるなら、「この2編はどちらも本編前で、この2編の後璽悪も魔殺駆も死霊なのでまた復活した」でも一応筋は通る。
本編とは別作者ということもあり、ある程度時系列についてはどうとでも取れるように制作されているとも思われる。
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