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BB戦士目録&SD戦国伝各話解説

SD戦国伝 武者七人衆編

SD戦国伝 風林火山編

SD戦国伝 天下統一編

新SD戦国伝 地上最強編

新SD戦国伝 伝説の大将軍編

新SD戦国伝 七人の超将軍編

新SD戦国伝 超機動大将軍

超SD戦国伝 武神輝羅鋼

超SD戦国伝 覇大将軍

発売月は出版物などの資料を元に記述していますが、地域や店舗などによって発売日が異なっていた場合もあります。

No.123 125 126 127 128 130 131 133 135 137 139

新SD戦国伝 七人の超将軍編

「新SD戦国伝」第3シリーズ。
コミカライズとして『新武者ガンダム 七人の超将軍』がある(デラックスボンボンで連載)。
本作単独、もしくはメインのゲームやアニメ、カードダス等はなく、
『超戦士ガンダム野郎』が終わってから『プラモウォーズ』が始まるまでの狭間の時期だった事もあり、
ほぼBB戦士とコミカライズのみでのメディア展開となった。

前作主人公の息子を主人公とし、世界観は武者の世界の天宮のみにほぼ限定されたが、
武者七人衆編〜天下統一編の歴代大将軍を元にしたキャラクターが集結し、さらにそれまで本編と密接な関わりのない外伝的存在だった
千生やからくり一門兄弟の関連キャラクターも登場するなど、SD戦国伝サーガの集大成的な作品となった。

(大牙までを区切りとした場合)年間の武者のキット数としてはこれまでで最少だが、この年のBB戦士のキット数自体は2度目のピークといえるほど多くなっている。
全てのキットに特殊素材を使用し、変形や連動等ギミックもより複雑化している。

123

荒鬼頑駄無(コウキガンダム)

1994.2

軽装タイプに鎧を装着した荒鬼頑駄無を、旅姿や飛勇鶴形態にも変形できるキット。

七人全員に特殊素材と過去のキットとの連動ギミックを持つ超将軍の第一弾。
荒鬼は頑駄無三武将の神器を装着できる。(八紘の光輪も装着可能。)

腹部の鬼攻砲は弾丸や鬼封力の楯を発射する事ができ、SD戦国伝で弾丸以外の用途を持つものを発射するキットはムシャガンダム以来で、
武器や鎧でなく軽装タイプ内に固定装備として発射機構を持つのもムシャガンダム以来。
特殊素材として初めて導入されたのは、旅姿でのマントの質感を演出する「布シール」。
これ以前はドンガバチョのプラモデル(1991年のリメイク版放送時に発売)にも使われていた。

連動キット・ 73 75 76 79 126 130 139 151 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[117]第一話「新生闇軍団、逆襲!!」

その日、空が落ちた。影舞乱夢と赤流火穏を襲った「天の島」、それは魔殺駆の逆襲の狼煙だった。

コロニー落としという衝撃的展開から始まった第一話。
今回よりコミックワールドは500円でも2ページ構成となり、サブタイトルもつくようになった。

前作の最終話で示唆された闇帝王の「ぷろぐらむ」の内容が判明したが、このように闇帝王の標的には影舞乱夢や赤流火穏も含まれていた。
そしてその闇帝王の襲来前に結晶鳳凰は轟天に啓示を授けており、頑駄無結晶は闇帝王の襲来を予測していたようである。
かつて頑駄無結晶は二つに分かれ、その一つは闇大帝として黄虎璽や地獄牙兄弟を支配下に置き(はっきり闇大帝の配下である旨の発言をしていたのはこの二者)、三国を舞台に戦いを繰り広げた。
この戦いが闇帝王の災いに備えた試練だったとするなら、仮に黄虎璽達が勝ったとしても、彼らが世界滅亡を望まない限り彼らにとって闇帝王は敵となり得るため、
「地上最強の戦い」は地上の者全てに対する試練だったとも考えられる。

しかし、その戦いに勝利して「地上最強の者」となった烈光達が今回直接闇帝王と戦う事はなかった。
それは烈光が必要なくなった訳ではなく、新世大将軍は既に伝説の大将軍編での轟天のような指揮官役にシフトしていたとも言えよう。

124

V-ダッシュガンダム

125

雷鳴頑駄無(ライメイガンダム)

1994.3

軽装タイプに鎧を装着した雷鳴頑駄無を、雷砲“稲妻”発射形態や稲妻雷撃形態にも変形できるキット。
雷砲“稲妻”には、武者七人衆の兜飾りを装着できる。

二つ折り式の大砲とグレネードポッドによる重武装と、プリズムシールによる優美さを合わせ持つキット。
雷砲“稲妻”は豪華二代目大将軍の光の軍配を髣髴とさせるギミックを持つ。
火の鳥の脇立や三日月の脇立も摩亜屈の角飾り用のジョイントに装着可能だが、信玄、謙信の兜飾りは無加工では装着不可。
SD戦国伝のキットでは初めて腰の刀の刃が上を向いた状態で納刀されるようになった。

連動キット・17 23 24 26 27 36 47 55 56 58 61 62 63 126 130 139 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[119]第二話「集結!四人の超将軍」

新世大将軍の命を受け悪無覇域夢山へ旅立つ四人の超将軍。その後を追ったのは大将軍の息子、飛駆鳥だった。

第二話で初めて主人公が登場という異例の構成。
姫天頑駄無は伝説の大将軍編当時に雑誌等に設定画は掲載されていたもののBB戦士の本編では出番がなかった不憫なお方で、今回は伝説の大将軍編の時とは異なる格好で登場。
伝説の大将軍編での姿も、武者飛駆鳥付属のBB情報局Vol.1にバストアップのみだが掲載されている。

超将軍の中でも初代〜四代目の生まれ変わりといわれる四人が最初に集まったというのも運命的なものを感じる。
獣王は「四人で何ができるっての」と言っているが、これほど強い四人組は天宮を見渡してもそういないであろう。
それゆえ、初っ端の敵として地上最強編第二章のボス格であった大蛇飛駆塞虫が登場するのも、お互い相手にとって不足はないのである。
今回は荒鬼の戦略的撤退により戦わなかったが。

126

武者飛駆鳥(ムシャビクトリー)

1994.4

軽装タイプに兜を装着した武者飛駆鳥に、鉄鋼迦楼羅が分解した金色の羽衣を装着できるキット。
鉄鋼迦楼羅は超将軍や轟天頑駄無とも合体できる。
軽装頭部には烈光の角飾りを装着する事もできる。
通常賞品のほかに懸賞品として白鋼バージョンが存在するとされる。

初の1000円主人公。その値段に値する豪華な内容。
金色の羽衣は全身金メッキ(ただし片面メッキだが)で、さらに刀や光の翼はノーマルBBのV2に先駆けてBB戦士にラメ入りクリアパーツの時代を到来させた。

鉄鋼迦楼羅の超将軍との合体は、雷鳴や千力のように過去キット連動ギミックと位置が重複せず同時装着できるものもある。
余談だが迦楼羅(ガルーダ)もインド神話関係である。赤流火穏と関係あるという記述は特にないが(赤流火穏には後の時代に鉄鋼獅子というのもいたが・・・)。
ボックスアートで背景にいるのは、BB情報局にも描かれていた鉄斗羅頑駄無の正式決定前デザイン。

連動キット・109 110 123 125 127 128 133 135 137 151 162 237

コミックワールド[120]第三話「武者飛駆鳥、舞う!?」

窮地に陥る飛駆鳥の脳裏に聞こえてきた謎の声。その声に従った飛駆鳥の体は金色の羽衣に包まれた!

1000円キットのコミックはこれまで通り2ページで、本作からキットの値段に関わらず説明書のコミックは基本的に2ページになった。
説明書のサイズ自体は大きくなっており、金色の羽衣もその分インパクトのある登場になった。
しかし殆ど活躍の場もなく、武者衛府弓銃壱たち三人に倒された時の半分の力しかない大蛇飛駆塞虫に一人で手も足も出ず心折れかけ、助けられた超将軍にはお荷物扱いされてしまうという、
(金色の羽衣なしでは)かつての父の域に到達しているかかなり怪しい未熟さが、これまでにない独特の主人公像。

心に聞こえてきた声の主は新世大将軍、轟天、結晶鳳凰など色々考えられる。ボンボン版コミックでは鉄斗羅(念話でなく面と向かって)であった。
なお、キット付属のBB情報局にもコミックが掲載されているが、ストーリーとは関係ないので割愛する(奥田教授と長谷川指導員と今石画伯と寺島画伯が登場)。

127

獣王頑駄無(ジュウオウガンダム)

1994.5

軽装タイプに鎧を装着した獣王頑駄無を、四聖獣変化形態にも変形できるキット。
頑駄無四獣王の兜を装着する事もできる。

初代大将軍が四獣王の神器を持っていたことにちなみ、前年バンダイからもキットが出ていたメカ怪獣王
(ガルーダも付いていて合体できた)みたいな姿に変形するシャレの効いたキット。
四獣王の兜を装着する関係で、久しぶりにムシャガンダムにも対応可能な発射式兜ジョイントが復活している。

金属製の鎖や、阿修羅頑駄無と同様のスプリングによる翼展開ギミックなど金属パーツでの特徴も多い。
山伏みたいな軽装頭部とシャアみたいな角もポイント。

連動キット・ 80 83 85 89 126 130 139 151 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[121]第四話「聖なる牙、四聖獣変化!!」

突如現れた謎の敵に応戦する超将軍達。しかし獣王頑駄無だけは、敵とは違う何かを感じ取っていた。

SD戦国伝において洗脳というのは割とよくある手だが、元大将軍を洗脳してのけたのはこれが初。
「悪の心を植え付ける」という斬首の面だが、確かに千力は頑駄無結晶を与えられて大将軍に選ばれたほどの男であり、
そのような者を利用するには強制的に悪の心を植えつけるしかなかっただろう。
黄虎璽や地獄牙兄弟など洗脳しやすそうな者が現世にいればよかったが、そのような者はこの時代には一掃されていたのである(よって死霊としてしか利用できなかった)。
この事もある意味頑駄無結晶の試練がもたらした結果ともいえる。

爆流、鉄斗羅も登場し、4話目で早くも七人の超将軍が集結した。
武神輝羅鋼編まで3作に渡る舞威丸(號斗丸)の物語の始まりでもある。

128

天地頑駄無(テンチガンダム)

1994.6

軽装タイプに鎧を装着した天地頑駄無と、光亜兵衛のセットで、天地頑駄無は璽威フォートレス形態に変形でき、
光亜兵衛も天地のパーツを装着して光亜爆機動にする事ができるキット。
天地には新生武者五人衆の銃を装着する事ができる。

璽威フォートレスへの変形や支援メカとの連携ギミック、大砲ではないが2丁の銃など、三代目大将軍の特徴的ギミックをほぼストレートに踏襲したキット。
(これらは新生武者五人衆のメンバーが持っていたギミックでもある。)
当時の時点では5体揃える事によるギミックは特になかった新生武者五人衆に、ここへ来て5体揃える事で完成できるギミックが生まれた。

500円キットとしては久々のジュエルシールも使用。
これ以前は箱側面で紹介写真が掲載されてきたスプリングギミックだが、このキット以降500円では掲載されない事も多くなる。
また、前年に比べると使用が少なくなってきたランナーロックは、新規キットとしてはこのキットが最後となった。

連動キット・ 50 51 52 53 64 73 126 130 139 161 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[122]第五話「舞威丸死す?悲しみの大噴火!」

新生闇軍団の本陣に斬り込んだ超将軍達。しかし戦いの中、舞威丸が・・・・・・

遂に新生闇軍団との雌雄を決する一戦が始まった。
引き返すように言われていた飛駆鳥たちも、千力戦での活躍が認められたのか、ついて来る事を許可して貰えたようである。
しかし舞威丸が溶岩の底に落ちた瞬間、超将軍達は自らの判断を後悔しただろう。
そして弟をも巻き添えにする地獄牙羅刹に対し、天地の怒りが爆発した。

地獄牙兄弟が現れたことで地上最強編での三国の巨悪たちが全て登場した。
天下統一編や伝説の大将軍編の敵も死霊として登場しており、これまでの戦いで敗れた者たちを網羅して手駒に加えている事が分かる。

129

V2アサルトバスターガンダム

130

機動武者大鋼(キドウムシャダイハガネ)

1994.7

剛鋼形態からリアルモードに変形する機動武者大鋼と、軽装タイプに兜などを装着できる舞威丸のセット。
舞威丸の軽装タイプはリアルモードの大鋼内部に乗り込ませることが出来る。
各所に七人の超将軍達の武装を取り付けることも出来る。
通常賞品のほかにボンボン誌上の懸賞品として白鋼バージョンの大鋼と赤鋼バージョンの魔殺駆のセットが存在するとされる。

SDからリアル形態に変形するという革命的ギミックを持ったキット。
舞威丸はちーびーフレームを使用しており、機甲神エルガイヤーや超機甲神ガンジェネシス、
未発売に終わった聖機兵ガンレックス等で培われたノウハウが生かされた。
大號銃からも弾丸が発射できるほか両手の拳も発射する事ができ、拳は誤発射防止のためのロック機構も設けられている。
さらにメッキパーツ、ラメ入りクリアパーツ、ジュエルシールといった豪華素材も充実しているが、ここまでサービスを詰め込んだ結果、
実は1500円では採算が取れていなかったというちょっと大きな声では言い難い逸話もあったりなかったりするらしい。
しかしこのキットによりリアル武者という新機軸が生まれた事を考えると、生みの苦しみであったとも言える。

連動キット・123 125 127 128 133 135 137 139 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[124]第六話「史上空前の戦い!(前編)」

深き眠りより目覚めし巨人、大鋼の雄叫びが、悪無覇域夢山を震撼させた!

最大サイズの説明書を使用したコミック全編に渡って大鋼の活躍が描かれ、結晶鳳凰の語った「希望」の正体が一目瞭然で明らかになる。

結晶鳳凰が示してきたのはいつも「希望」だった。常に世界の未来を照らす光として、人々を導いてきた。
SD戦国伝における「光と闇の戦い」は、単に所属する陣営の違いだけの問題ではない。
それは文芸担当の平松昭彦氏がシナリオを手がけたゲーム『大将軍列伝』でも言われていたように、生きとし生ける者の「希望と絶望の戦い」である。
だからこそ結晶鳳凰と明確に敵対してきたのも破滅と絶望の使者たる存在だけであり、人々を希望へと導くために加護や試練を与えるのが結晶鳳凰(頑駄無結晶)という存在なのではないだろうか。

131

覇道武者魔殺駆(ハドウムシャマザク)

1994.7

魔殺駆と呪術師遮光と超呪導武者クラヤミのセットで、この3体を組み替えて覇道武者魔殺駆と闇魔神吏偶遮光の2体にできるキット。
二連新黒星砲は闇皇帝の黒星砲と合体できる。

黒魔神闇皇帝以来久々の敵キット。
敵キャラの最高額を塗り替え、現在でもSD戦国伝の敵キットとしては通常商品では最高額。

リアルモードでの身長は大鋼より少し低いが、金、銀、クロームの3色のメッキやジュエルシールなども使われ、サービスの充実度は大鋼にも引けをとらない。
呪術師遮光は当時としてはリアルガンプラでも発売されていなかったシャッコーのキットでもある。
ボックスアートは大鋼と対になっており、左右に並べると1枚のイラストとなる。

連動キット・ 45 93

コミックワールド[125]第七話「史上空前の戦い!(後編)」

大鋼の出現に戦慄する魔殺駆をあざけるかのように、呪術師遮光の笑い声が響き渡った!

大鋼の出現にも臆することなく、遮光は闇魔神として真の復活を遂げて対抗する、はずだった。
だがここで遮光ですら予想もしなかった事が起きた。
闇に魂を売り、闇帝王の傀儡となっていたはずの魔殺駆が闇帝王に逆らったのである。

光の力を持つ者との関わりなしに闇の支配を振り切った者など、彼の他には全くと言っていいほどいない。
説明書によると魔殺駆の額の黒鋼の鳳角は闇結晶鳳凰を象っているとあり、「伝説の大将軍編 導きの巻」の「闇の結晶鳳凰」は闇大帝との関連も示唆されているが、
魔殺駆が闇帝王を裏切れた事を考えれば、魔殺駆が闇帝王だけでなく闇大帝(頑駄無結晶の一部)とも関わりがあったとしても矛盾はしないのである。
しかし、果たして闇帝王の力に抗えたのは闇結晶鳳凰の力によるものなのか、それとも・・・

132

シャイニングガンダム

133

千力頑駄無(センリキガンダム)

1994.8

軽装タイプと烈堂馬虎が合体する千力頑駄無のキットで、軽装タイプに斬首の面を装着する事で洗脳タイプにもなる。
千生大将軍や雷帝千生神将軍の鎧も装着できる。
烈堂馬虎には舞威丸を乗せる事も出来る。
通常商品のほかにオールガンダムシャイニングキャンペーンの賞品として黄金特別仕様版が存在するとされる。

歴代の大将軍たちが集結するのが特徴の本シリーズにおいて、ついに千生も登場。
ある意味千生〜大牙シリーズとSD戦国伝本編に明確な接点を打ち出した商品ともいえる。

魔断の炎には獅頑駄無と同様の植毛シールを用いているほか、鎧にはラメ入りクリアパーツも使用している。
斬首の面は烈光の軽装タイプに装着できる謎のギミックがある(飛駆鳥にも装着可能)。面だけとはいえ遮光共々SDでは珍しいザンスカール系の立体化でもある。
F91や灼騎士F91を出していた91年以来、4年に渡るF91の連年BB戦士化記録は一旦ここまで。

連動キット・ 100 108 109 126 130 139 151 283 354 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[127]第八話「戦慄!恐るべき闇結界」

闇魔神が発した闇の結界が、戦場を暗黒に包み込む。絶望的劣勢の中、上空には遂に天の島が・・・・・・

魔殺駆の離反により三つ巴に近い戦いになったが、頑駄無軍団が苦戦を強いられる事に変わりはない。
闇の支配から離れた魔殺駆だが、闇の結界の中では動けているので闇の力と全く無関係になったとはいえない。
(またはここでも遮光にとって予想外の力が働いたか。)

一度は手駒にした千力に攻撃されてしまう遮光。千力にとっては雪辱を果たす絶好の機会。
闇帝王の化身である遮光に対して超将軍では初めて1対1で立ち向かうという、少し前までギャグキャラだったとは思えない勇姿。
そもそも4人の超将軍と飛駆鳥をまとめて相手にできる程の実力者でもあり、真っ先に洗脳したかったのも頷ける。
だが洗脳されたり黒幻魔光弾の直撃を受けたりと超将軍の中で特に酷い目にあっているのも彼であり、そこは昔とあまり変わっていない。

134

ドラゴンガンダム

135

爆流頑駄無(バクリュウガンダム)

1994.9

軽装タイプに鎧を装着し、さらに魂嵐弾亜とも合体できる爆流頑駄無のキット。
飛天頑駄無の魂駆羅星や大牙頑駄無の魂大牙とも合体できる。(もちろん初魂駆羅星も可。)

飛天や大牙からの金型の流用はないが、サポートメカとの合体は飛天や大牙と共通規格なので互換性はある。
(魂嵐弾亜は上下逆にすれば飛天等にも何とか合体可能)。
魂嵐弾亜をジョイントとして使えば飛天や大牙に鉄鋼迦楼羅を合体させる事もできる。

爆流単体でも魂嵐弾亜と武装の組み合わせで様々な形態を作れる。
龍頑駄無以来のガラス球も使用。初めて一方の腰に刀を2本差す二刀流武者。

連動キット・ 114 122 126 130 139 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[129]第九話「鉄斗羅の最期?飛駆鳥叫ぶ!!」

握った拳は友の為、捧げる命は恩義の為。戦場で流される血が飛駆鳥の瞳を激情の色に染めた時、彼の体に何かが起こった。

千力のように闇の力を断つ鎧は持たない爆流だが、友を倒された怒りを力に変え、闇魔神に一矢報いた。
闇を打ち破るのに最後に物を言うのは特別なアイテムではなく、心の力だという事が分かるシーン。

しかし奮戦空しく爆流は力尽き、さらに鉄斗羅が闇魔神を倒すために自らの命を捧げ、飛駆鳥の目の前で次々と仲間が倒れていく。
闇魔神によるものとはいえ、この状況はまるで真駆参が大将軍になった時と同じ試練を与えられたかのようである。
しかしこの時飛駆鳥が流した涙は、真駆参のように力を拒む涙ではない。仲間を守るための力を求める涙である。
その涙が、飛駆鳥を変えた。

136

ガンダムマックスター

137

鉄斗羅頑駄無(テトラガンダム)

1994.10

通常形態に鎧を追加する事で闇の力開放形態、全ての鎧を外す事で軽装タイプに、
そして軽装タイプに別の鎧を装着する事で頑駄無形態になる鉄斗羅頑駄無のキット。
若殺駆頭、武者漣飛威、武者璽悪、砕虎摩亜屈の闇のかけらも装着できる
(その際闇将軍のパーツは特に必要ないが、殺駆頭の鎧や頭部以外の闇将軍の鎧は鉄斗羅にも装着可)。

SD戦国伝オールスター的な顔ぶれの超将軍達の殿を務めるのは「殺駆頭」。
飛駆鳥付属のBB情報局では「大将軍になったのは頑駄無だけではない」として殺駆頭も大将軍になった事が示唆されていた。

砕虎摩亜屈に似たギミックを持つが、光と闇でそれぞれ専用の鎧を用意する事で印象が大きく変化し、GP04(ガーベラテトラ)の特徴も見事に活かされている。
説明書のカラーイラストでも矢印の向きは「通常形態→軽装タイプ」であるためギミックと設定は矛盾していない。
砕虎摩亜屈は今回で他キットとの連動ギミックは(厳密には改造作例扱いだった巨山の砕虎摩亜屈を除いても)4件目で、マルチな活躍をする。
犀頑駄無から毎年使われていた蓄光パーツが今回はシールとして登場。

連動キット・39 57 60 64 65 126 130 139 151 283 LEGENDBB飛駆鳥大将軍

コミックワールド[131]第十話「決戦・光の超将軍!!」

飛駆鳥の元に舞い降りた結晶鳳凰。そして閃光結晶に導かれし七人の光が一つとなった時、天空には"八紘の陣"が描かれた。

小さな雛鳥がいつしか大翼を羽ばたかせるように、頑駄無軍団の最後の希望がその姿を現した。

正義感だけは一人前でも、大将軍の座を継いで戦うにはまだ足りないものが多すぎた飛駆鳥。その飛駆鳥に単に結晶を渡すだけでは、彼は真の意味での大将軍にはなれない。
しかし砕け散った結晶を集めることを通じて超将軍や古の機動武者といった仲間達と出会い、共に戦う試練の末に彼は、遂に光の主を継承する器となった。

超将軍の前世とも言うべき歴代の大将軍や、二度の古の時代でそれぞれ太陽鋼砲に関わった人々。
平和を願う魂は時を越え、新たな大将軍と大鋼に託された。

138

Gガンダム

139

飛駆鳥大将軍(ビクトリーダイショウグン)

1994.10

超将軍形態と迦楼羅鳳凰が合体してできる飛駆鳥大将軍を、大輝煌鳳凰や鳳凰要塞艦にも変形させられるキット。
翼や鳳凰の軍配や討魔八紘剣には超将軍と大鋼の閃光結晶を装着する事も出来る。
また、大鋼と合体して飛駆鳥大鋼にする事もでき、付属のBB情報局Vol.3に作り方が掲載されていた
(再販ではBB情報局が付属しなかったり、代わりに説明書内に掲載されている場合もある)。

戦武面程度しか余剰を出さずに鎧から鳳凰に組み替えられる迦楼羅鳳凰、2色のメッキパーツや3色のラメ入りクリアパーツなど、
どこをとっても歴代大型武者で最高水準のスペックを持つ。プリズムシールも付属しているほか、ジュエルシールも2種類付属。
これまでの大将軍では武器にしたり単に余らせたりと持て余し気味だった鳳凰の頭部を大胆にも頭の上に配置する事で、
鳳凰と余剰なし合体した状態でも両手の可動に支障がなく、大将軍では初めてヒジや手首が可動する事もあってポージングの自由度が高い。

大目牙閃光撃砲の発射ギミックのほかに角飾りが開くギミックにもスプリングを使用しているが、このキットを最後にスプリングギミックは一旦姿を消す。
新世大将軍と同様、紙製ディスプレイ台が付属し、下箱と合わせて超将軍達と並べて飾る事ができる(さすがに大鋼も台上に飾ろうとすると大変)。
烈火大鋼とも特に問題なく合体可能。

連動キット・120 123 125 127 128 130 133 135 137 163 283 LEGENDBB新世大将軍

コミックワールド[133]第十一話「光と闇の大激戦!!」

天の島落下まであと僅か。飛駆鳥と大鋼、闇魔神、魔殺駆、天宮の未来を賭けた最終決戦を制するのは?

飛駆鳥が大将軍になり、大鋼も復活したが、闇魔神、魔殺駆、そして天の島という三つの脅威がある以上厳しい状況に変わりはない。
そのため戦いは二手に別れ、宇宙に飛び立ち天の島の破壊に向かう大鋼とそれを追う闇魔神、
そして地上では最後まで武人の道に生きるべく飛駆鳥に戦いを挑む魔殺駆という、二つの決戦が同時に行われる事になった。

「自分こそが最強になる」事が目的の魔殺駆が、「天宮の最後」を目的とする闇帝王に魂を売った理由は不明だが、
これまで心に野望しか持たなかった者は総じて頑駄無結晶の課す試練に勝てなかった事を考えれば、そのような者の末路としては理解できる。
だが闇に堕ちてなお最強への思いを失わなかった彼は、闇の呪縛すらも自ら断ち切り、最後まで己の野望に殉じた。
手段は間違っていたが、強さを求める思いはどこまでも純粋な、まさに飛駆鳥の言う通りの「大馬鹿野郎」であった。

コミックワールド[スペシャル]最終話「輝け!新たな時代に向かって」

天の島は空の彼方へと消えた。飛駆鳥と舞威丸の安否を超将軍達が案ずる中、天地が指差した先には・・・・・・

キット内に封入されたBB情報局Vol.3に掲載されたコミック。
再販の場合は付属しなかったり、代わりにこのコミックのみを印刷した簡易版のBB情報局が付属していたり、
最終話「光と闇の大激戦!!」の3ページ目として説明書内に掲載されていたりする事もある。
本作最大のビジュアルインパクトとなったリアル武者、大鋼の全身像でラストシーンが飾られた。

全てを無に帰そうとする闇の力もあれば、未来を切り開こうとする光の力もある。
古の希望を現代に実らせた大鋼、一度は闇に心を支配されながらもその闇を打ち破った魔殺駆や鉄斗羅、
そして絶望に屈しない精神的成長を見せた飛駆鳥、それら全てが闇帝王の企てにはないものだった。
こうして「闇」はまたしても「光」に敗れ去ったのである。

140

聖龍機マルスドラグーン