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BB戦士目録&SD戦国伝各話解説

SD戦国伝 武者七人衆編

SD戦国伝 風林火山編

SD戦国伝 天下統一編

新SD戦国伝 地上最強編

新SD戦国伝 伝説の大将軍編

新SD戦国伝 七人の超将軍編

新SD戦国伝 超機動大将軍

超SD戦国伝 武神輝羅鋼

超SD戦国伝 覇大将軍

発売月は出版物などの資料を元に記述していますが、地域や店舗などによって発売日が異なっていた場合もあります。

No.50 51 52 53 54 55 56 57 58 60 61 62 63 64 65 66 67

SD戦国伝 風林火山編

「SD戦国伝」の第2シリーズ。
このタイトルでBB戦士のほかに元祖SDガンダム、カードダス、ガシャポンなどでも展開した。
コミカライズとして『SD武者ガンダム風雲録』がある(コミックボンボン増刊号とデラックスボンボンで連載)。

「武者七人衆編」の続編であり、前作の15年後が舞台である。
前作と違ってストーリーありきで出発したためストーリー性が強く、
特に最終回はそのまま第3作に続く壮大な物語が展開された。

そもそも流用商品が多いのでキットの仕様は前作と変わらない部分も多いが、シールは紙質の変更により比較的曲面にも馴染むものになり、
新規キットは成型色数も増えたことで素組みでの完成度が増している。

50

武者風雷主(ムシャプラス)

1990.3

軽装タイプに鎧を装着できる武者風雷主と風雷王のセットで、風雷主と風雷王を合体させて波走機にもできるキット。

右腕にスマートキャノンを装着した、左右非対称デザイン。波走機形態では弾丸が機首となる。
No.21のゼータプラスと同様の変形をするが、飛行形態でのフレームを人型形態で風雷王という支援メカにすることで、余剰パーツが発生しないようになっている。
さすがに飛行形態で頭が余るのは飛行形態でのプロポーションを考えても妥当といえるが、それでも細かいパーツは極力本体に装着するようにしている。

このキット以降、名前に頑駄無のつかない頑駄無キットが増え始める。

連動キット・128

コミックワールド[44]

四人の仲間を探して旅に出た荒烈駆主は、光の玉を持つ武者風雷主と出会った。

散発的なエピソードが多かった前作と打って変わってロードムービー的展開で始まった第1話。
荒烈駆主を主人公に話が進んでいるが、風雷主のキットのため、早くも光の玉を持つ最初の仲間が登場し、荒烈駆主の戦闘もない。

高速で飛んでいるであろう波走機の光の玉が見えた荒烈駆主は、すばらしい動体視力。

51

武者荒烈駆主(ムシャアレックス)

1990.4

軽装タイプに鎧を装着できる武者荒烈駆主に、さらに武神の鎧を装着することで武神着装にもできるキット。
リアレッグを展開してケンタウロスモードにする事もできる。

主人公がシリーズ1番目のキットでないというパターンは、戦国伝でも結構多い。
これ以降武者に限らず前年のガンダム作品の主演ガンダム(この場合はアレックス)を主役に据える事がSD作品で定着する。
いわゆる、追加パーツにより通常の鎧装備より上の「武装強化形態」になれる武者の始まりである。

「コミックワールドスペシャル」に掲載されている初期デザインでは武者頑駄無に似ていたが、最終的に肩や胸のデザインが特徴的となった。


連動キット・88 128

コミックワールド[45]

運命の楔は無情にも荒烈駆主と武者漣飛威の間を断ち切った。悲しい戦いが始まる。

荒烈駆主のキットであるため仲間の武者との出会いはないが、その分闇軍団のキャラクターを描き、
戦いたくないもの同士が戦うという、ドラマ性のある内容。

これまでは和平状態の裏で璽悪が暗躍している状況だったが、漣飛威が任務で動き出した事で、ついに和睦そのものが反故にされた事になる。
「父の言葉」が何だったのかは結局劇中では明かされなかったが、「SD戦国伝プラモデル公式ガイドブック」によると副将軍は時隠の不穏な動きを受け、殺駆頭の身に何かが起こったと察知して荒烈駆主に伝えていたらしい。

52

武者江須(ムシャエス)

1990.5

軽装タイプに鎧を装着する武者江須に、さらに龍輪の鎧を装着して雷神着装にすることもでき、
龍輪の鎧を鬼波砲に装着して雷神号にもできるキット。

荒烈駆主にもあった鎧の追加装着と、風雷主にもあった支援メカという二つの要素を合わせ持ったキット。
ガンダムとしては定番ともいえる赤、白、コバルトブルーの3色を武者では初めて本体に使用。
(ただし白の成型色は武者駄舞留精太と同じ緑がかった白。)

ノーマルに武者にガンドランダーと、Sガンダムの商品化の機会に恵まれたBB戦士。


連動キット・128

コミックワールド[46]

武者璽悪の一軍に挑まれた江須と百士鬼改の元に荒烈駆主が駆けつけ、八対三の戦いが始まった!

五話連続編の一回目。
光の玉を持つ者を探し仲間として集めようとする荒烈駆主と、光の玉を持つ者を探し全て抹殺しようとする璽悪、この両者がついに直接対決する。

前々回風雷主にやられた弾犬に絆創膏が貼られているのは芸が細かく、今回で初登場となった闇軍団キャラクターも結構多いが、厄斗堂我や反武羅罷は巨忍軍団ではないため、この頃の璽悪の指揮権限は巨忍軍団外にまで及んでいた可能性もある。

53

武者百士鬼改(ムシャヒャクシキカイ)

1990.5

軽装タイプに鎧を装着する武者百士鬼改に、さらに天昇翼を装着することで天昇着装にもでき、
また破守駄砲に天昇翼を装着して対頭破守駄にもできるキット。

BB武者シリーズにおいて頑駄無、殺駆に次いで多い百式タイプだが、今回はその中でも珍しく、兜を着脱できる仕様。
ただしメッキパーツは頭部前方、ツノ飾りなど一部分に限られている。
巨大な大砲を2門も持ち、銃火器系の武器が特徴的な新生武者五人衆の中でも特にその特徴が色濃いキット。

コミックワールドをまとめた書籍「BB戦士コミックワールド」によると当初は新生五人衆の一人として吏我髄が検討されていたらしく、
百士鬼改の天昇翼の形状などにその名残が見られる。
五人衆の光の玉が結集して三代目大将軍が真の力を得るという設定を考えると、対頭破守駄のフォルムが新星鳳凰を思わせるのも頷ける。

連動キット・128

コミックワールド[47]

璽悪を退けた江須と百士鬼改は、荒烈駆主と仲間になる。その時・・・

江須たちの話の分かる性格のおかげで、仲間になる展開がスムーズに進行している話。
コマ枠からのはみ出しが多く、迫力のある画面構成である。

八対三でも勝てない璽悪。百士貴と百鬼丸は以前璽悪と当たった時に退却しているのだから、百士鬼改の実力は既に父と叔父以上?
しかし荒烈駆主はなぜ玉が五つ揃わないと大将軍が力を発揮できないことを知っているのだろう?

54

二代目将頑駄無(ニダイメショウガンダム)

1990.6

軽装タイプに鎧を装着できる二代目将頑駄無と、超緒羅四恩のセットで、超緒羅四恩と将頑駄無を合体させて麒麟児着装にもできるキット。
通常商品のほかに1990オールガンダム3Dコンテストの賞品として金メッキ版が存在するとされる。

出世した武者七人衆の第一弾は精太が出世した将頑駄無。
初代将頑駄無も銃や槍の武器を持っていたが、その銃と薙刀を融合させて一つの武器にするなど、システム的に進化した将頑駄無。
「麒麟児着装」への変形も、精太に比べ余剰パーツの発生が少なくなっている。

麒麟児着装はこの前後に発売されたBB戦士番外商品「麒麟の神器」と設定的にリンクしている。
弓矢の武器が通常商品としては初めて付属した。

コミックワールド[48]

将頑駄無に闇軍団挙兵の理由を問いただされた漣飛威が語った真相、それは殺駆頭の死だった。

いよいよ前作の頑駄無軍団側キャラクターも登場し、語尾に「じゃ」がついたりと、わずか十五年でずいぶん貫禄のついた精太。
ケンタウロスになると相変わらずの俊足ぶりで、旧作のシーンのリメイク的な感もある。

それにしても璽悪が戦っていたのはついさっきの話なのに、何でその場にいなかった将頑駄無が知ってるの?(またしても、無用なツッコミ。)

55

信玄頑駄無(シンゲンガンダム)

1990.7

シールがホイルシールになったNo.17武者頑駄無に、前立てなど新規パーツ3点と厚紙製の旗が付属した商品。
この信玄と謙信の2キットのみ「SD戦国伝 天と地と」と銘打たれ、「風林火山編」の途中に挿入された作品で、
「風林火山編」のおよそ五年前が舞台である。

タイトルの「天と地と」は、当時の雑誌によれば同年6月23日に公開された同名の映画の公開時期に合わせたものであるらしい。
同時期に、やはり信玄と謙信をラインナップに入れた武者バルキリーのシリーズも発売された。

顔には成型色と同色の本来なら貼らなくてもいいはずの白いシールが付属している。
設定では顔のみ白なので、手軽に全体を黒く塗ってから顔のみシールで白く出来るようにするためであろうか。


連動キット・46 47 125

コミックワールド[49]

天地城での模擬合戦、突然閃光に包まれた武者頑駄無と武者精太は信玄頑駄無と謙信頑駄無に変身した。

天地城を舞台に、慈絵丸など武者七人衆編では出番の少なかった頑駄無軍団兵も多く登場する数少ない合戦編。
天地城はすでに落成しているとはいえ、風林火山編本編登場時と同じ姿にはまだなっていない。

当然といえば当然だがこの時信玄頑駄無と謙信頑駄無は自らを「信玄」「謙信」と名乗っている。
史実の場合は武田晴信が信玄という名を名乗ったのは1559年、上杉輝虎が謙信という名を名乗ったのは第5次川中島合戦より後の1570年のため、名前が「信玄」「謙信」の状態の二人が合戦を行ったのは川中島では一度もなく、1572年(信玄死去の前年)に謙信が石倉城を攻略した時のみだった。

56

謙信頑駄無(ケンシンガンダム)

1990.7

成型色を変更した武者精太頑駄無と、2種類の兜飾りなどのセットで、武者精太頑駄無か謙信頑駄無(川中島合戦タイプ)、
またはヤングケンシンのいずれかに組み立てられるキット。

いわゆるシルバー成型が初めて使われた。
No,23精太の緒羅四恩は体のみ白成型、このキットの緒羅四恩は首のみパールホワイトであるため、
この2つを組み合わせれば全身白い緒羅四恩を作りやすい。
ホイルシールは武者精太にも使えるが、設定的に精太と同じ色のシールは目くらい。

余談だが模型情報(MJ)132号(1990年7月号)でこの謙信と信玄の作例を担当したのは、あの「黒田洋介氏」であった。


連動キット・46 125

コミックワールド[50]

謙信頑駄無はケンタウロススペシャルの姿で、軍配を構えた信玄頑駄無に斬り掛かっていった!

謙信が馬に騎乗して信玄に斬りつけるというのは、全5回にわたる川中島合戦の中でも特に熾烈を極めた第4次合戦におけるエピソードとして有名(後世の創作とする説も根強い)。
ケンタウロス形態を持つ精太が謙信になったのもはまり役といえる。

川中島合戦は(諸説あるが)5回とも引き分けとされる為、決着が付かず終わったこの事件は結末まで奇妙な一致を見せている。

57

武者漣飛威(ムシャサザビー)

1990.6

暗黒のかけらを装着できる武者漣飛威のキット。

ノーマルにナイトに武者と、サザビーの商品化の機会に恵まれたBB戦士。
BB戦士番外商品として発売されていた「強化武具セット1」のパーツをNo.8サザビーに装着することで
作ることの出来るキャラクターも「武者漣飛威」とされていたが、このキットで若干の設定変更が行われ、
風林火山編でパワーアップしたものが武者漣飛威、前述の武者七人衆編登場のものは「漣飛威」とされた。

400円という値段を考えてもギミックは少ないと言わざるを得ないが、造型的には出来のよい商品。
パッケージ上箱側面(バーコード側)には「烈風」と書かれたのぼりが印刷され、切り取って使える仕様になっていたが、
ある時期以降の再販では注意書きの増加に伴い削除された。

連動キット・39 60 64 65 137

コミックワールド[51]

突如苦しみだした漣飛威は、何かに操られたように暴れ始めた!

ギャグキャラだった前作とは打って変わってシリアス担当となった漣飛威がメインで活躍するエピソード。

心に忠義を持つものが、主君の過ちを知ってしまった場合、死を覚悟で諌めるか、過ちを知りつつも忠義を尽くすかのどちらかしかない。
漣飛威の場合、正義よりも忠義が上回ったということだろうか。
若殺駆頭を含めた闇軍団トップ5の中で闇軍団挙兵の影に蠢く陰謀と密接な関係を持たないのは漣飛威だけであり(それでも一時的には操られている)、
武者七人衆編の頃と比べてもこの時の闇軍団はより深く闇の支配が及んでいたといえるだろう。

荒烈駆主たちは若殺駆頭の名を聞いて「若殺駆頭!?」と聞き返しているが、友好関係にあった国の若君の名前を知らないのだろうか。

58

疾風(ハヤテ)仁宇(ニュー)

1990.7

成型色を変更したムシャνと新規造型の風の鎧のセットで、軽装タイプに風の鎧を装着して疾風の仁宇にできるキット。

もともと三百円の中にサービスを詰め込んでいた七人衆のキットに
さらに鎧を追加しているため、ギミックの充実している四天王シリーズ。

2種類の鎧を着せ換えることが出来て支援メカも付属と、構成的には農丸頑駄無にも近い。

連動キット・46 125

コミックワールド[52]

漣飛威を操っていた若殺駆頭が、ついにその姿を現した!

五話連続編のラストで、風林火山編第一部のラストとも言えるような回。

初登場した若殺駆頭は既にラスボスのような迫力を見せている。
仁宇が頑駄無軍団領の防備を固め、荒烈駆主ら四人を時隠に向かわせたのは、頑駄無軍団と時隠が再び交戦状態になった事を受けてのものであろう。
しかし「璽悪よりも遙かに強い邪気」という表現は、分かりやすいような分かりにくいような。

59

コマンドガンダム

60

武者璽悪(ムシャジオ)

1990.8

暗黒のかけらを装着できる武者璽悪のキット。

武者七人衆編での姿がキット化されていないため漣飛威と異なり完全に初キット化となる璽悪だが、
当時はノーマルSDやリアルガンプラでも発売されていなかったジオの(武者とはいえ)初キット化ともいえる。

目が左右に動くという、ジョニーライデンザクUでも搭載していたギミックを持つ。
メッキ仕様の平手や、腕と合体する方式のバズーカなどが、異質な雰囲気をかもし出している。
漣飛威と同じく箱側面には「凶火」と書かれたのぼりが印刷されていたが、ある時期以降削除された。

連動キット・39 57 64 65 137

コミックワールド[54]

時隠に向かう荒烈駆主たちの前に現れた璽悪と巨忍軍団。その中には悪沈一族の頭領・砕虎魔亜屈の姿があった。

第二部の開始編ともいえる回。

光の玉を持つ砕虎摩亜屈が闇のかけらにも取り付かれてしまった時点で、光の玉を持つ五人を集めようとしていた荒烈駆主たちとしては行き詰まった。
しかし、これまで光の玉を持つ者を襲撃してきた璽悪としても砕虎摩亜屈は闇のかけらの持ち主でもあるため殺すわけにも行かず、このままでは埒が明かない状態である。
この微妙な均衡関係が、終盤の戦局に重要な影響を与えている。

61

密林(ミツリン)摩亜屈(マークツー)

1990.8

成型色を変更した武者摩亜屈と新規造型の林の鎧のセットで、軽装タイプに林の鎧を装着することで密林の摩亜屈にできるキット。

頭の両脇から生えた翼の生物的なデザインが雰囲気を出している。
林の鎧の成型色も薄いパールグリーンでやはり美しい。

摩亜屈本体は、成型色が江須と同様の青に変更された。

連動キット・46 125

コミックワールド[55]

天地城を奇襲した若殺駆頭の軍団を、仁宇、摩亜屈、将頑駄無が迎え撃つ!

天地城へと舞台を移し、二箇所の出来事を並行的に描いていくという比較的複雑な展開。
天地城は天と地との時とは異なり、信玄と謙信の角飾りのような飾りがつけられているほか、風林火山と毘の字もある。
当時発売されていた元祖SD版の天地城の色は青だが、こちらでは赤。

仁宇が荒烈駆主らを時隠に送ったおかげで璽悪と巨忍軍団の進軍を阻む事ができたが、その機を狙って天地城も若殺駆頭率いる闇軍団に攻め込まれてしまった。
しかし摩亜屈らが迅速に駆けつけた事により、天地城の戦力も脆弱ではなくなった。
手薄になった頑駄無軍団領の隙を突く事が作戦趣旨のはずの若殺駆頭にとってこれは当て外れの事態だったはずだが、
なぜか若殺駆頭はこの局面でも余裕の構えを崩さない。

62

火炎(カエン)駄舞留精太(ダブルゼータ)

1990.9

成型色を変更した武者駄舞留精太と新規造型の火の鎧のセットで、軽装タイプに火の鎧を装着して火炎の駄舞留精太にできるキット。

風林火山のそれぞれの文字をそれぞれのキャラクターにあてはめている四天王シリーズだが、「火」という字はまさに駄舞留精太にふさわしい。
青部分だけでなく白部分も成型色が変更された。

火の鎧の成型色はパールレッド。もともと赤が多いデザインだっただけに、赤い鎧が自然に溶け込んでいる。

連動キット・46 125

コミックワールド[56]

天地城を時隠の国に突入させる一大作戦を敢行した駄舞留精太。しかし若殺駆頭は、不敵に笑う。

ただキットのキャラが出てくるだけでなく、その出番が全体のストーリーの中でちゃんと重要な意味を持っているというのが、この作品の巧みなところ。

大将軍はついに天地城を時隠の国に突入させるという大胆な作戦を決意する。
それは自軍の領地を急に無防備にする事に等しく、通常ならありえない作戦だが、対する若殺駆頭もその隙に領地を攻め落とすどころか、招き入れるようにそのまま共に時隠へと向かっている。
まるで光の玉の持ち主と暗黒のかけらの持ち主が集結する事はどちらの陣営にとっても都合が良いかのようである。

第1話や天と地となどを除いて、初めて「次回を待て」がない。

63

巨山(キョザン)斎胡(サイコ)

1990.10

成型色を変更した武者斎胡と新規造型の山の鎧のセットで、軽装タイプに山の鎧を装着して巨山の斎胡にできるキット。

他の四天王と比べると成型色に大きな変化が見られないが、それでも新規の鎧は以前よりボリュームのあるものになり、ゴツさが倍増している。
その他の武者斎胡(発売当時版)との違いは、シールがホイルシールになった事、眼の色、後頭部カメラに当たるシールがない点などである。
ムシャサイコガンダムが手に入りにくい場合は、このキットで武者斎胡を作るのが最も手軽。


山の鎧の成型色はガンメタルで重厚な雰囲気。

連動キット・125

コミックワールド[57]

荒烈駆主と璽悪らが戦う渦中に突入してくる天地城。そして砕虎魔亜屈の正体が明らかになる。

天地城が時隠に突入してきた事で、主戦場は時隠へと移った。
荒烈駆主にとっても予想外であっただろうが、結果的に荒烈駆主達は時隠への先遣部隊となったのである。
天地城突入のシーンのためにこれまでにないほど巨大なコマが割かれた。

そして四天王の最後の一人の斎胡も登場。
かつて闇軍団に操られた過去を持つだけに、弟を自分の二の舞にしたくない思いは強いだろう。

64

武者砕虎摩亜屈(ムシャサイコマークツー)

1990.10

軽装タイプに鎧を装着できる武者砕虎摩亜屈と暗黒のかけらのセットで、砕虎摩亜屈に暗黒のかけらを装着して武者砕虎魔亜屈にもできるキット。

“新生武者五人衆の一人”であると同時に“暗黒四天王の一人”でもあるキャラが一人いるという巧みな構成で、お得感もあるキット。
兄ともども設定身長は他の武者より大きいはずなのに暗黒のかけらが殺駆頭にもぴったりサイズなのはご愛嬌。
謎の武器として閃光剣も付属し、説明書でも砕虎摩亜屈に持たせるようには指示されていないところが細かい。

クリアパープルの成型色は珍しいが、新生武者五人衆の他の四人が光の玉以外の部分にもクリアパーツが使われているのに対して
このキットでは光の玉にしか使われていないため、長らくこの色は全BB戦士通常商品の中でこのパーツ一つにしか使われていなかった。
軽装タイプの額の文字が「PSYCHO」じゃなく「PSYCO」なのは、多分サイコMk-II自体が「PSYCHO-COMMUNICATER」の略でPSYCOガンダムだから。

連動キット・39 57 60 65 67 128 137

コミックワールド[58]

砕虎摩亜屈は光の玉を持つ五人目の武者だった。五つの光が大将軍の元に結集する!

前大戦の斎胡と同じく、洗脳されていた仲間の救出劇。

そもそも砕虎摩亜屈が闇軍団に入ったのも、元はと言えば兄が仁宇に負けた事が原因だった。
久しぶりに再会したその兄が、無様な姿などではなく四天王の一人という誇るべき人物になっていた事は、砕虎摩亜屈の心に「光」が蘇った理由としては十分であろう。
そもそも砕虎摩亜屈に光の玉と暗黒のかけらの両方が取り付いたのも、心で光と闇がせめぎあっていた砕虎摩亜屈なればこそとも言える。

こうして最後の光の玉の持ち主が闇から解放され、それまでの均衡状態が崩れる事になった。

65

若殺駆頭(ワカザクト)

1990.10

軽装タイプに暗黒のかけらなどを装着できる若殺駆頭と、No.40ケンプファーに装着することで武者忍剣舞風荒にできる改造パーツのセット。
さらに、このキットに付属するものも含めたすべての暗黒のかけらと闇将軍のキットで「復活、闇将軍」も作ることが出来る。

本体の若殺駆頭より、周辺のギミックの方が目立ってしまった感もあるが、
若殺駆頭自身もサイズが殺駆頭より大きく 、造形も良好なキット。

武者忍剣舞風荒は説明書の注意書きで「さあ!組み立てよう」と言っている頭部(数年後以降の再販では注意書きの変更に伴い削除されている)や
風林火山編末期頃のチラシ「風雲の書」に載っているカラー設定画などを見てもメインカラーは緑である。
これらの色に近い剣舞風荒を作るには、青いGジェネNo.19よりは緑のBBNo.40ケンプファーで作った方が作りやすい。
(カタログ等では画像加工で青くされているため誤解しやすいが、実際のBBNo.40ケンプファーの成型色は緑に近い)

連動キット・39 40 57 60 64 137

コミックワールド[59]

暗黒の欠片が突如一つに集まり始めたと共に、土中から現れたのは死んだはずの殺駆頭!?

若殺駆頭というよりは「復活闇将軍」がメインの一編。武者忍剣舞風荒は2コマのみ登場。

頑駄無軍団と異なり元々闇のかけらを持つ五人が揃っていたにもかかわらず今まで闇将軍が復活しなかった理由は不明だが、
少なくとも大将軍と闇将軍の同時復活という状況に至ったのは、光の玉と闇のかけらの両方を宿していた砕虎摩亜屈が闇から解放された事が大きい。
若殺駆頭が砕虎魔亜屈を頑駄無城に送り込もうとしたり、逆に頑駄無城の方から乗り込んでくると分かった途端迎え入れたりしたのも、この瞬間のためであったかのようである。

それにしても仮死状態の人を土葬するのはまずいのではと思える。腐らなくてよかった・・・・・・

66

頑駄無副将軍(ガンダムフクショウグン)

1990.11

軽装タイプに鎧を装着することで柳生農兵衛にもできる副将軍と、荒五郎、チョバム乳母車のセット。

現時点で唯一の副将軍商品(副将軍の名で発売された商品)。
キャラクター的には月をイメージしており、新生武者五人衆が太陽系の水星〜木星の惑星を光の玉の名前などに取り入れているのに対して
三代目大将軍が太陽(サンの玉)、副将軍が月という立ち位置になっているのも面白い。
ただBB戦士には武器名の月光剣なども掲載されていないため、BB戦士だけではそのイメージは後発の影荒烈駆主の方が強い感もある。

武器は刀と銃だけと少ないが、2種類の鎧が着せ替え可能で、荒五郎とチョバム乳母車も付属しており、農丸同様サービス度の高い内容となっている。
よく見ると左右非対称な角飾りなど、凝った演出も多い。

コミックワールド[60]

闇将軍と大将軍の戦いの中、若殺駆頭の背後から闇皇帝までもが姿を現した!

闇将軍と大将軍の戦いが架橋を迎える中、今まで若殺駆頭や闇のかけらに潜み闇軍団を操ってきた闇皇帝が、ついに副将軍が「気配」を察知できるまでにその存在を露わにし始めた。

そして若殺駆頭を倒された事で宿主の一つを失ったが、今度は副将軍以外の者にも目に見える形でその姿を現しており、
魂だけの姿とはいえ事実上の復活に必要な条件はもはや満たしていたようである。
(その後復活闇将軍が倒されても闇皇帝に変化はなかった事から、宿主自体は既に必要なくなっていたとも考えられる。)

67

三代目頑駄無大将軍(サンダイメガンダムダイショウグン)

1990.11

軽装タイプに鎧を装着できる大将軍と新星鳳凰のセットで、大将軍と新星鳳凰を合体させてフル装備状態、または超鳳凰形態にもできるキット。
通常商品のほかに、白鋼四大将軍の陣セットとして発売された銀メッキ版などが存在するとされる。

2門の大砲を主体とする支援メカと合体する事で、武装強化形態や飛行形態になったり、
さらに砕虎摩亜屈の閃光剣も装備できる、新生武者五人衆のギミックの集大成のような数々のギミックを持つキット。
公式の形態としてフル装備形態と飛行形態の両形態で余剰なしに鳳凰と合体できるのは四大将軍の中では唯一。

全体的にあまり高くない風林火山編で唯一の800円商品だが、ビッグサイズではなく、スケールが統一された。
クリアーグリーンと金メッキも含めて5色で色分けされ、さらに大量のシールでカラーリングを補っているが、
それでも翼などは片面の分しかシールがないため、両面にシールを貼るにはキットを2個買うとよい。

閃光剣はこのキットで初めて説明書で手に持たせる指示がされた。
このキット以降、全ての武器に名前がつくのが一般的となる(それまでは刀の場合ただ「刀」と表記されることもまだ多かった)。

連動キット・64 87

コミックワールド[61]

大将軍は閃光剣を荒烈駆主に託した。闇皇帝を倒す使命を受け、荒烈駆主は八紘の陣に飛び込むが・・・

前作と同じく、2ページ構成となった最終回。しかしこの回でストーリーが完結しておらず、
そのまま次回作の第一話に続く構成は史上稀である。

時隠で大将軍の力を復活させるのは、闇将軍を復活させる目的の若殺駆頭にとっても思惑通りであり、
その若殺駆頭も闇皇帝に操られていたわけだが、三代目大将軍はまるでその事すらも知っていたかのようである。

これまで荒烈駆主たち五人は、三代目大将軍が力を発揮するために集まるべき存在のように扱われてきたが、
ここへ来て突然荒烈駆主自身に闇皇帝を倒す役目が与えられ、それも大将軍や副将軍は元々意図していた事のように見える。
それに対し、将頑駄無は殺駆頭の(表向きの)死すらも知らなかった。

謎は挙げればきりがない。その先の展開が予想もつかないラストシーンの情景も効果的。

68

キャプテンガンダム

69

DXバーサルナイトガンダム

70

ガンセイヴァーΖ

71

アルガスナイトΖ

72

バーサルナイトガンダム