SD戦国伝サイト 武将髭

ざっくばらんな作品研究レポート。

BB戦士とは? 千力は千生の生まれ変わりか? 大旋鬼頑駄無の謎
BB戦士以外で商品化されたキャラクター 作品名マーク早見表 模型オリジナル形態
SD戦国伝を作った人たち 天下統一編のラストを考える

模型オリジナル形態

武者シリーズプラモにおいて初めて「他の武者キットと連動したギミック」が紹介されたのは、
No.46豪華頑駄無大将軍における「光の軍配」であろう。
武者五人衆の角飾りを取り付けたこの状態は劇中にも登場したが、
シリーズが進むにつれて、ストーリーとはあまり関係なく
模型を楽しむための遊びの一つとしてのギミックや形態も紹介されるようになり、
その流れは「武神輝羅鋼編」で一つのピークを迎えている。

シリーズ名

キット名

ギミック内容

天下統一編

-

・大農丸(だいのうまる)
 天下統一編導きの巻において改造例として紹介された。
『ガンダム野郎』で嗟丹兄弟と戦う大河が即興で作り上げて地獄ジオングを倒した機体。

-

・大福将軍(だいふくしょうぐん)
影荒烈駆主に三代目大将軍用のバトルマスクが付いており、説明書に「これを使ってコミックボンボンでおなじみの大福将軍の改造に挑戦してみよう」とある。アイディアは『ガンダム野郎』原作の安井尚志氏、当時の作例製作は佐藤文和氏。

武者璽威武装

・光空武装(コアアーマー)
璽威武装から鋭機を外したような形態で、光空戦闘機が機首になる。
説明書で組み替えの一例として紹介された。

・璽威風雷矢(ジイフライヤ)
逆に尾機を外して光空戦闘機を裏返しにしたような形態。光空武装と同じく説明書で紹介された。

地上最強編

赤龍頑駄無

・レッドウォーリア
赤龍から鎧を外すと、レッドウォーリアとなる。『ガンダム野郎』では、東日本集会の決勝戦で豪多亜留が3×3クロスのパートTとして操り、大河スペシャルに圧倒的な力を見せ付けた。
模型オリジナルというよりは、立体化に恵まれていなかったレッドウォーリアのキット化である。
(武者影頑駄無などもガンダマンなどに組み換える事ができるが、さすがにきりがないので省略。)

伝説の大将軍編

-

・武者コマンド、武者キャプテン
武者頑星刃の説明書に「武者コマンドや武者キャプテンたちを自由に作ってみよう」とある。イラストも紹介されているが、自由に作ってよいのであくまでこれは一例だろう。

-

・武者ナイト、武者サタン
頑駄無真駆参の説明書に「武者ナイトや武者サタンたちを自由に作ってみよう」とある。武者コマンドと同じく、武者のキットのパーツを使用してナイト等を改造しようという事らしい。

頑駄無真駆参

ナイトガンダム、バーサルナイトガンダムの鎧を装着できる。

七人の超将軍編

機動武者大鋼

七人の超将軍の武器を装備できる。

覇道武者魔殺駆

二連新黒星砲と黒星砲が合体できる。

千力頑駄無

洗脳マスクが烈光頑駄無に装着できる。

飛駆鳥大将軍

新世大将軍の翼を装着できる。

-

・飛駆鳥大鋼
「BB情報局Vol.3」で製作方法が紹介された。
飛駆鳥大将軍と機動武者大鋼が合体した姿。

超機動大将軍編

武者號斗丸

最強破壊砲を装備できる。

輝龍頑駄無

天龍馬に乗れる。

武者真紅主

光輝の楯に乗れる。

武者鷺主

エルガイヤーの赤燐光剣を装備できる。

武者冒流刀

武者璽威武装に乗れる。

超機動大将軍

鋼丸のバックパックを装着できる。

武神輝羅鋼編

雷龍頑駄無

天龍馬に乗れる。
白龍大帝の真双龍刀と青龍の断烈刀、赤龍の赤龍砲も装備できる。

天零頑駄無

天鎧王の雷激剣、超機動大将軍の結晶輝羅鋼天空鳳凰翼を装備できる。

-

・雷零頑駄無
雷龍に天零の鎧、兜を装着した状態。(あるいはその逆か)
鎧のジョイント規格が共通であることの一例として、BB情報局Vol.7で紹介された。同時に天破、獣牙、雷烈、百零の名前も挙がっているが、この五体だけでも組み合わせは20通りあることになり、さらに闇元帥、轟炎王、刀流義守、新凰も同規格である事を考えると、72通りもある事になる。

獣破頑駄無

武零斗の武零刀、烈破の邪封丸を装備できる。

砕牙頑駄無

兜砕牙に天零の輝羅鋼の刃を装着できる。

百烈将頑駄無

武者百士貴の黄金の大太刀、烈光の厳光の弓を装備できる。

頑駄無闇元帥

武者飛駆鳥の烈旋丸、魔星大将軍の天剣絶刀を装備できる。
天零の輝羅鋼を装着できる。

武威凰大将軍

飛駆鳥大将軍の兜を装着できる。

-

・天動最強形態
鎧の組み換えギミックを応用したようなキャラで、天零に天動奥義五人衆全ての鎧を装着した状態。BB情報局Vol.8で紹介。

新凰頑駄無

雷龍頑駄無の神龍戟、轟炎王の獅子の胸当てを装備できる。

輝神大将軍獅龍凰

新凰の月光爆星砲、刀流義守の弩級白刃剣を装備できる。


説明書など商品内で紹介されてはいるものの作中設定とは無関係である(と思われる)形態などの一覧。
遡れば武者頑駄無たち七人衆も、説明書には載っていませんが鎧兜を交換し合えるギミックがありました。
その他、「強化武具セット@」もコミックワールドでは特定の武者が装備していますが
商品コンセプトとしてはあくまで自由にカスタマイズするためのパーツです。
そもそも最初のガンプラブームの頃から、プラモ狂四郎でも描かれていたような
「オリジナル改造」は主要な楽しみ方の一つでした。
さすがにそこまでのスクラッチは難しい子供でも、手軽に「改造」を楽しめる導入であったこれら組み換えギミックは、
その後武者番長や三国伝でも受け継がれ、そしてビルド系に至ります。

余談ですが上記のうち大福将軍は説明書に名前が書いてあるだけで
イラストや写真は一切載っていなかったため、当時何の事だか分かりませんでした(笑)。



作品名マーク早見表

パッケージ隅に表示されている、いわゆる「版権マーク」。
このマークが表示されていない商品は許諾を受けていない海賊品であるのは有名な話。
No,58疾風の仁宇からはここが印刷になっており、再販時にも特に変更はありませんが、
No,57武者漣飛威以前はシールになっており、これらは再販時にファーストガンダムの顔のシールに
変更される事があり、発売当初はどんなシールが貼られていたのか気になり・・・・・ません(汗)?
という事で武者七人衆編のほぼ当時(1989年)生産と思われる個体を幾つか入手したので
証紙の情報を集めてみました。

ムシャガンダム

なお、「日本サンライズ」の社名が「サンライズ」になっている個体も存在し、
出荷時期によるものである可能性もあるが、日本サンライズが社名変更したのは
このキット発売よりずっと前の1987年であるため因果関係としては推測しにくい。
また、上部の「創通エージェンシー」も2007年に「創通」に改名しており、こちらは
(上記のNo.58以降も含めて)リアルタイムで出荷製品に反映されたようである。

ムシャΖガンダム
ムシャガンダムMk-II
ムシャダブルゼータガンダム
ムシャνガンダム
ムシャサイコガンダム
(かすれてて見にくいが・・・)
ムシャカゲガンダム
ムシャカゲゼータ
ムシャカゲダブルゼータ
ムシャドライセン
武者百士貴


とりあえず今回はここまで。
現在再販で販売されている個体とは結構違うんですね。

こうして見ると意外なほど多いのが「Ζ」。
特に、キット名に一切Ζ関係の単語が入っていないムシャガンダムも、
当時はΖガンダムの版権が必要だった事が分かります。
TVアニメというものはTV局も版権に関わってくるため、色々と複雑なようです。

風林火山編以降のSD戦国伝でTVアニメの証紙が印刷されているものはこちら。

風林火山編

武者璽悪

Ζ

密林の摩亜屈

Ζ

火炎の駄舞留精太

ZZ

巨山の斎胡

Ζ

武者砕虎摩亜屈

Ζ

七人の超将軍編

武者飛駆鳥

V

機動武者大鋼

V

覇道武者魔殺駆

V

爆流頑駄無

G

飛駆鳥大将軍

V

超機動大将軍編

武者號斗丸

G

輝龍頑駄無

G

武者真紅主

G

武者鷺主

G

武者冒流刀

G

魔星大将軍

G

武零斗頑駄無

G

羽荒斗頑駄無

W

超機動大将軍

G

最強対決8体セット

G

武神輝羅鋼編

雷龍頑駄無

W

天零頑駄無

W

獣破頑駄無

W

砕牙頑駄無

W

頑駄無闇元帥

W

頑駄無轟炎王

W

武者刀流義守

W

新凰頑駄無

X

輝神大将軍獅龍凰

G

覇大将軍編

鉄機武者真星勢多

Ζ

豪剣頑駄無

X

Ζ・・・Zガンダム ZZ・・・ガンダムZZ V・・・Vガンダム 
G・・・Gガンダム W・・・ガンダムW X・・・ガンダムX


色々と分からない事の多いSD作品の版権事情。
えっ、武神ってΖじゃないの?とか不可解な点も結構ありますが、それも含めて面白い部分でもあります。
ちなみに初期のBB戦士において特によく再販されるSD戦国伝の中でも最も古いムシャガンダムのパッケージは、この部分に限らずこの30年の間に数えきれないほどの仕様変更を重ねており(バンダイマークがバンザイマークだった頃から存在する初代ガンダムほどではないですが)、ロングセラー商品の証ともいえます。

他にもBB情報局の有無など、古い出荷分ならではの要素はいくつかありますが、古いBB戦士の中で中古市場でレア物扱いされているのはNo.1〜6とムシャサイコだけであり、それ以外はロットの古さで値段がつくことはまずないので注意するように。

おまけ

ある時期までの出荷分にのみ載っていた、説明書の顔イラスト。
全部この仕様で集めないと気が済まない、人それを病気という。




BB戦士以外で商品化されたキャラクター

 

武者七人衆編

自衛丸1号機、2号機

Bクラブからガレージキットが発売。

殺駆頭のライオン親子

ガシャポン戦士で発売。(というか、大抵のキャラはガシャポン戦士で出ている)
風林火山編

殺駆三家老

Bクラブから改造パーツが発売。

天地城

元祖SDで発売。

天下統一編

殺駆

元祖SD101黒魔神闇皇帝に付属。
Bクラブからガレージキットも発売。

百ノ進

Bクラブからガレージキット発売。
「パーティージョイ マトリックス大戦ゲームA」にもプラキットが付属しているが、やや小さい。

コミックワールドに登場しているにもかかわらず
BB戦士で発売されていないキャラの立体化情報をここに並べてみました。
・・・・・しかしやってる途中で「要はほとんどガシャポン戦士で出てるやん」という事に気がついて調査の無意味さが発覚してしまいました。
まあガシャポンでBB戦士とスケールが合うのは殺駆頭ライオンくらいって事で・・・。

こうして見るとほとんどがBクラブか元祖、それも意外に少ない。
もっとあるかと思ったんすよ・・・。(自衛丸とか殺駆三家老とかコミックワールドには出てないし)
外伝なら、食玩のプラ組み立てが戦士ザクやサイコゴーレムを出したというのは割と有名な話だが、武者では特に出なかった(と思う)。