コマンドボイサー& インセクトコマンダーユニット COMPLETE EDITION
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当時価格 |
17600円 |
ギミック
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ユニット換装 カード装填 ライト&サウンド 音声入力 |
全長 |
10.7cm |
造形 |
★★★★★
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彩色 |
★★★★★ |
プレイバリュー
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★★★★☆ |
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近年、戦隊職人やウルトラレプリカなど特撮作品の
大人向け玩具をプレバンで出しているバンダイですが、
ついにビーファイターでもやってくれました。
2022年のビーコマンダーに続き、この商品では
ビーファイターカブトに登場する7人の戦士の
それぞれの変身ギミックを再現しています。
ちなみにこの商品、紙の説明書は付属していません。
箱にQRコードが印刷されており、Webで説明書を
ダウンロードする事ができるようになっています。
そんなわけで詳しい遊び方はこちらをご覧下さい。
電源を入れただけのこの状態では、「おはよう」等と
話しかけるとビット(声は当時演じていた半場友恵氏)が
返事してくれたり、劇中の台詞を自分で言う事で
コマンドボイサーが反応するギミックや、
写真左上の位置のスイッチを押す事で主題歌や
ネオビートマシンの挿入歌が聴けるギミックがあります。
各ビーファイターに超重甲するには、
付属しているインプットカードを下から差し込む
遊び方は放送当時のコマンドボイサーと同じです。
超パワーの戦士、ビーファイターカブト!
差し込んだカードに応じてツノが展開し、
ライト&サウンドが起動するのも当時品と同じです。
専用のディスプレイスタンドも付属。
写真右の当時品はスマホスタンドに飾っていますが、
この商品のスタンドに乗せても問題ありません。
写真左のようにカードを入れていない状態でも
問題なく乗せられます。
ちなみに本編21話などで、カードなしでツノだけ
起きた状態で通信するシーン等もあります。
当時品と比べると、少しサイズが大きくなっています。
本編のプロップは当時の玩具なので、当時のままの
サイズの方が劇中には近いんですが、プレバンの
ビーコマンダーと合わせる意味もあるのでしょう。
ただ中央の赤ランプの部分は当時と同じ大きさなので、
形状バランス自体が変わっているようにも思います。
頭脳の戦士、ビーファイタークワガー!
さらに当時品と同じように、右上のトークスイッチを
押したまま本体に向かって「超重甲!!」と叫ぶと、
刺さっているカードに応じてそれぞれ異なる
ライト&サウンドが作動します。
劇中の超重甲サウンドとそっくりというほどでは
ないですが当時品よりは似せようという意志は感じます。
刻印の部分のみホットスタンプが施された
インプットカードも、当時品(写真上)よりも
僅かに大きくなっているため、当時品のカードを
新商品に入れる事はできますが、新商品のカードを
旧商品に入れるのはカードが傷つく恐れがあります。
サウンドギミックにも互換性はなく、旧商品のカードを
入れてもツノが起きる(場合もある)程度で、LEDや
サウンドは全く無反応。
やさしさの戦士、ビーファイターテントウ!
入力するワード自体は何でも良かった当時品と異なり、
この商品は「超重甲!!」と言わなければ超重甲サウンドは
作動せず、また超重甲完了後に技名や武器名を音声入力
する事でも、対応した効果音が鳴ります。
ただこの目玉ポイントであるはずの音声入力が一番の
ネックになってしまっており、音声を認識しづらい・・・。
正しく発音しているはずなのに無反応ということ多数。
「超重甲」だけは認識の基準を比較的広くしているようで、
多少発音が悪くても反応しやすいです。
戯れに「サーチャースコープ」と入力してみたら
超重甲サウンドが鳴りました(笑)。
当時のコマンドボイサーのカードとはサウンドの互換性が
ないと書きましたが、他の一部の玩具のカードとは
実をいうとサウンドギミックに互換性があります。
DXビーファイターカブトでパッケージに書かれている
「12種類のサウンド」以外の音を聞いてみたい人は、
この商品のテントウのカードを挿してみましょう。
やはり深くまで挿し込むにはサイズが合いませんが、
写真のようにメッキ部に触れない程度に差し込むだけで
ギミックは作動します。特別な台詞とかではなく、
ビビビビという電撃のような音が鳴るだけですが、
こんな音も入ってたんだなという裏技。
もちろん仕様として意図された設計ではないため、
この行為を行うのは自己責任となります。
お面のように被せてあるユニットを写真右の
ものに取り替えて、インセクトコマンダーに。
ユニットのモールドには墨入れも施されており、
劇中プロップの再現度が高まっています。
当時品の構造上の問題として、メッキパーツに被せてある
スモークや赤のクリアパーツに開いているマイク穴から
埃が入り込む事で、年月が経てば経つほど内部の
メッキパーツが汚れるのですが、カバーを外そうにも
ほとんど組立て前に戻すレベルまで分解しないと外せず、
メッキパーツを拭く事もできないという難点がありました。
新商品はこの部分はネジを外さなくても簡単に外せるため、
メンテナンス性が向上しています。
風の戦士、ビーファイターヤンマ!
ちなみに本編最終回で甲平が「マックたちのコマンドボイサー」
と言っており、巷に聞く「玩具名はインセクトコマンダーだが
本編での呼称はコマンドボイサー」の根拠だと思われますが、
32話の基地のシーンで小山内博士が「インセクトコマンダー」
と呼んでいます。(ちなみにそのシーンには甲平もいます)
博士の話ちゃんと聞いとけよ、甲平・・・・
旧商品は電源を入れた状態でカードを差し込むとサウンドと共に
LEDが点滅し、そのまま点滅し続けますが、新商品はカードを
入れるとサウンドと共に短時間点滅した後、再び無音無灯状態
(つまり電源を入れる前と同じ状態)に戻ります。
そこから旧商品は音声入力すると先程とは異なるパターンで
ライト&サウンドが作動し、再び先程の点滅に戻りますが
新商品は超重甲のライト&サウンド作動後はLEDが全て点灯した
状態が2分ほど続き、その後再び全消灯します。
電源が入っているかどうかは新商品の方が見分け辛いですね。
光の戦士、ビーファイターゲンジ!
メダルの戦士に超重甲する時はまずカードを挿して
カバーを開けてからディスプレイモニターカードを
セットしてカバーを閉め、改めてカードを挿すという
手順を踏まなくてはいけないのも旧商品と同じ。
旧商品では紙だったディスプレイモニターカードは
シールの貼られたプラ製の板になっています。
劇中プロップは紙なんですけどね・・・。
旧商品はシールだったインセクトコマンダーのカードも
ホットスタンプになり、コマンドボイサーのカード以上に
細かな彫刻が精巧に再現されています。
劇中プロップはシールなんですけどね・・・。
ゲンジのカードはより濃い赤になっていますが、
このほうが劇中に近いというわけではありません。
(劇中では当時品のシールよりも薄く、ピンクっぽい)
アゲハのカードは劇中どおりだった旧商品とは随分と色が
違っていますが、カブト等のカードと差別化するためでしょうか。
音の戦士、ビーファイターミン!
超重甲完了後に「アナライズ」(またはビットアナライズ)と
入力すると、ビットによる各戦士のデータ解説が聞けます。
一部の当時玩具のカードと互換性があると書きましたが、
写真右のセミッションマガジンのカードとも一部互換性があり、
「雷」のカードを新商品に挿して超重甲と入力するとサウンドが鳴り、
さらにアナライズと入力するとミンの解説が聞けたりします。
先述のテントウのカードをDXカブトに挿して聞ける音は、
実はセミッションマガジンの「光」のカードでも聞ける音
だったのですが、光のカードは分解して取り外さなくては
DXカブトに挿す事はできなかったのです。
写真のように「炎」のカードだけは構造上マガジンに繋がったまま
カブトに挿す事が可能であり、このカードだけの音も聞けます。
このカードだけは新商品のカードでも代替不可能であり、
これでDXビーファイターカブトの仕様外音声2種類はどちらも
玩具を分解せずに聞けることになります。
花の戦士、ビーファイターアゲハ!
ちなみにDXカブトにカブトの超重甲カードを挿すと「超重甲!」、
アゲハのカードを挿すと「ビーファイターカブト」と喋ります。
アゲハのカードに甲平の声で反応するというのが面白い(笑)。
ビットが教えてくれる戦況に応じてカードを選んで
音声入力する「ミッションモード」というゲームギミックも
ありますが、当時の資料では「ビートアームズ」とは
インプットライフルに合体する3つのアイテムの事であり、
ライトニングキャノンやリンガーソードやブルームキャノンは、
ビートアームズとは呼ばれていなかったのですが、ミッションでは
ブルームキャノンを「アゲハのビートアームズ」と呼んでいるのが
ちょっと気になります。
音声入力の中でも、前述の「アナライズ」が特に
音声入力に手こずるワードです。
インセクトコマンダーではそうでもないんですが、
最大の鬼門がコマンドボイサー時のアナライズ・・・。
色々試してみた結果、まずコマンドボイサーの裏側を口に向けて
話し始めて、そのまま喋りながら矢印の方向に口を移動させる
(というより、そうなるようにコマンドボイサーを回す)ように
すると、うまく認識してくれるような気がします。
「ビットアナライズ」でも認識されますが、うまくやれば
ビットは省略できます。
数年前に出たデジタイザーとかは割とスムーズに音声入力
できたので、それほど心配してなかったんですけどねぇ・・・・
かかったお金を気にしてはいけない画像。
ネオビートマシン用の3枚のインプットカードも付属します。
超重甲時と同じ要領で「(マシン名またはネオビートマシン)発進」
と入力すると発進音が鳴り、アナライズで解説も聞けます。
ただし解説音声ではカブトロンの最高時速が当時のポピニカの
箱に書かれている600kmなのに対し、クワガタンクの最高時速が
ポピニカの表記の300kmではなく、超全集の46ページに書かれている
250kmの説を採っているバラバラ感が不思議です。
(その超全集でも16ページでは時速300km。
ちなみにカブトロンは超全集では時速450km)
(劇中登場の)インプットカード大集合!
劇中に登場しているカードのうち、当時の時点では
19枚ほど商品化されていましたが、今回初立体化された
ネオビートマシンのカードを加えて22枚になりました。
ビーファイターカブト超百科に掲載されている
ロードビートルのカード等も商品化を望みたいです。
再び、いくらかかったかは気にしてはいけない画像。
やっぱりビーファイターは変身時の変身アイテムの見た目が
メンバーそれぞれ異なるところが魅力的ですね。
こうやって全員並べてみたくもなるというもの。
こうすればインセクトコマンダー4つはそれぞれの戦士専用に
できるから、遊ぶ時にディスプレイモニターカードを
いちいち入れ替える手間もなくなるしね!?(白目)
肝心の音声入力ギミックは遊び難くてあまり何度も遊ぶ気に
なりませんが、当時品のギミックは過不足なく受け継いで
おり、1台で7役こなす遊び甲斐のある商品です。
ちなみにこれ、28個のLEDが同時に点灯している瞬間を
狙って撮るのは不可能なためLED部分は合成画像なのですが
その応用で、旧コマンドボイサーのページに掲載したような
GIFアニメも作ろうかどうか迷っています。
単純計算で前回の7倍の重さになる事になるがどうするか・・・。
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