アクションファイター シリーズ
|
当時価格 |
1480円 |
身長 |
15cm |
造形 |
★★★★★
|
彩色 |
★★★☆☆ |
可動
|
★★★☆☆ |
プレイバリュー |
★★★☆☆ |
|
前作ビーファイターでも発売された、 メッキ仕様アクションフィギュアの流れを受け継ぐ商品。
パッケージはブリスターパックとなり、台紙の形状が特徴的で 「BF」のロゴに合わせて一部が切り欠かれています。
写真のものは何と未開封の代物。
(ブリスターが台紙に貼ってあるので、 一度剥がすともう元に戻せない)
「ライナーブラスト!!」
ただの関節可動フィギュアではなく、 「アクションファイター」の名の通り、 必殺技のアクションギミックが盛り込まれており、 そのためボディと腕にスプリングが内蔵されています。 しかし、このギミックが中々の曲者で・・・・・

「ライナーブラスト!!」 を後ろから見た図。 背中の腰の部分に、黒いレバーがついているのが分かるでしょうか。 といっても一体成型で、要するに腰が後ろに出っ張ってるだけなんですが。 この部分を指で動かして、「ライナーブラスト!」させるわけです。
で、何でさっきから 「ライナーブラスト!」してる写真しかないのかというと・・・
普通、スプリングギミックというと まずスプリングの「初期位置」があって、 そこから徐々にスプリングに負荷をかけ、 一気に離すことでスプリングが元に戻ろうとする力を 利用するものですよね。
しかし、この商品はそのスプリングの「初期位置」が・・・
・・・これなのです。
腰が横に回り、ヒジが曲がった状態が商品位置・・・
ここからレバーを動かすことで、
腰とヒジを「まっすぐにする」のが
この商品のアクションギミックというわけです。
スプリングは何のためにあるかというと、
アクションした後、元の位置(上図の位置)に
自動で戻るためです。
・・・いるかぁんなもん!!
アクションさせた状態でのロックなども無いので、
腰とヒジを真っすぐにするには
レバーを手で押さえ続けていなければならない・・・
俺は普通に立たせたいんだよ!
アクションフィギュアだからって
常にアクションしてりゃいいってもんじゃない!
素立ちで置きたいんだよ!
2つ上の写真も、右手でレバーを押さえ、
左手でカメラを持って撮影したものです。いやァ撮るの苦労した・・・
思ったんですが、この商品はもしかしたら元々
「素立ち」の状態を初期位置として、腰左向き、腕曲げの
方向に負荷をかけ、レバーを離すことで
スプリングの反動で「ライナーブラスト!」させる
商品の予定だったのではないでしょうか?
それでは危ないからということで、
変更になったんではないでしょうか。
メタルヒーローの中でも比較的対象年齢の
低いイメージの今作らしいとは言えますが・・・
せっかくブリスターに入れたりして「AFらしさ」
を演出してるのですから、
もう少し見た目を重視しても良かったですね。
ちなみにカブトのもう一つの必殺技として
キャバリアーランサーがありますが、
左腕にはスプリングは仕込まれていないので、
ギミックとしては再現されていません。
(このフィギュア用のバイクがあるわけでもないし・・・)
苦肉の策ですが、こうやって右腕を後ろに回して 右のお尻を押さえておくと、 比較的普通に立たせられる事を発見しました。 背中からカブトランサーを取り出す瞬間のポーズって感じですな。
こうして見ると出来自体は意外にいいことが分かります。 ゴツい体格や写真では伝わってませんが黄色っぽいメッキも、 実物に非常によく似ています。 惜しむらくは脚部の彩色でしょうか。
私が思うにビーファイターカブトというのは
非常に「可動フィギュア向き」なデザインをしていて、
可動フィギュアになった際に関節部になるであろう部分が
ほとんど黒いカラーリングになっているのです。
(つまり関節が目立たない)
しかしながらこの商品では足の付け根
(太もも装甲より上の部分)が彩色されておらず、
金メッキのままです。
武器が塗られていないのはまあ、
時代を考えてもそんなもんでしょうけど。
写真で太ももに写り込んじゃってる赤いものが
何なのかは・・・・・・ないしょ(苦笑)。
それでいて頭部の彩色だけは驚異的に細かいです。
アンテナ部分だけは素材の都合でしょうが、黒一色ですが。
この「メカニカルなゴチャゴチャ感」こそ、
ビーファイターカブトの魅力。
カブトムシヒーローは数多くありますが、 その中でもビーファイターカブトは
「虫モチーフでありながら直線を多用しているところ」が カッコいいのですな。
「ライナーブラスト!!」
っていい加減しつこいですが。
何しろ手で押さえていない限りは腰の向き固定、 ヒジは曲げで固定、首も無可動となると
上図の1パターンくらいしかポージングが思いつかない・・・
せめて首が動けばねえ・・・。
また、腰の回転と右ヒジの可動は連動しているので、
逆に言えばヒジを伸ばすことでも
腰を真っすぐにすることが出来ます。
パッケージのブリスターはそうすることで 姿勢を保っているようにも見えます。
付属品はカブトランサーとインプットカードガン。
しかしやはりヒジ曲がりっぱなしの状態で どうやって銃を持たせろというのか・・・
ビーファイタークワガー。
胴を左に回す事で肩関節が前転方向に回るため、
横回転と縦回転を同時に行う面白い動きをします。
つまり腕を斜めに動かすので、写真のように
クワガーチョッパーを高く構えた状態で腰を回せば、
右上から左下に向かって振り下ろす、
まさにグラビティクラッシュの動きを再現できるという、
3体の中では最も劇中の再現度の高いギミックを持っています。
ちなみに一見すると左手はハサミとは逆先端側の
レバーのついた部分を持つように思えるクワガーチョッパーですが、
劇中を見ると意外とそれより中央寄りの
ロッドの部分を持つ事が多いようです。
玩具だとやりづらいのでやってませんけど。
ビーファイターテントウ。
何で左手に武器を持ってるかというと、 右腕が上げられないから。
(上げられるけど、例によってスプリング仕込みのため 手を離すとこの位置に戻る)
そのため例によってポーズが限られる・・・
クロスウェイスライサーのポーズは無理だねぇ・・・。
カブト、クワガーと違ってヒジが曲がっていないため、
左手ならインプットカードガンを構えても様になります。
右腕が上がらないと書きましたが、実を言うと
中のギアの噛みあいが外れる勢いで 無理やり上げれば上げられるので、
せめて首が回れば、斜め右前に 銃を構えるポーズも取れるのですが・・・。
ビーファイターヤンマ。
ギミックの関係で、前3体に比べると 普通に素立ちができます。
ただ右ヒジがまったく曲がっていないため、 微妙に右手ぶらり戦法ですが。

海外戦士は日本戦士とはギミックの メカニズムが異なっています。
背中に黒い直方形のボタンが突き出ており、
これをまっすぐ前に押し込む事で右腕を振り上げ、
同時に前腕から先をローリング回転させます。
設定上コークスクリューパンチという事になっている
スピニングボンバーの再現ですね。
ボタンを完全に押し切るまでの間に肩が後転方向に90度、
前腕が手首から見て反時計回りに180度回ります。
また、個体差もあるかもしれませんが
力加減を調整すればボタンを押し込んだ状態で
(つまり腕を上げた状態で)固定できます。
トンボウガンが付属。
カブトにも持たせてあげたいところですが、
武器の持ち方が違う(国内組は掌のピンを
武器の柄の穴に差し込む、海外組は拳の穴に
柄を差し込む)ので持たせられません。
また、ヤンマ以降の第二期アクションファイターには
それぞれの戦士のインセクトメダルも付属しており、
別売りのアストラルセイバー玩具に装着する事ができます。
ビーファイターゲンジ。
右腕はライトニングキャノンがついた状態で固定。
背中のボタンを押し込むと右腕を振り上げ、同時に
ライトニングキャノン銃口のLEDが点灯します。
これも写真はボタンを押し込んだ状態で固定しています。
LEDのためのボタン電池2個はデフォルトで既に
ライトニングキャノンの中に入っており、
放電防止の絶縁体を挟んだ状態で梱包されています。
ただ放電以前に液漏れが心配なので
購入した際はすぐに電池を外す事をお勧めします。
ブライトポインターが付属。
前述通り右手はキャノン固定なので、
左手に持たせるしかありませんが。
これも本当はテントウに持たせたいところですが。
ビーファイターミン。
ギミックが腕とは無関係なため
正義側戦士の中では唯一、普通に素立ちができます。
リンガーソードはちゃんと2本付属。
前述通りギミックが腕と無関係なため
両腕とも普通に可動部があり、
ポージングの自由度が高く、遊びやすいです。
さらにソニックプレッシャーも再現可能。
背中のレバーを下に下げる事で
胸の装甲が開くのですが、やはり
スプリング仕込のためレバーから手を離すと
元の位置に戻ってしまうので、
写真では撮影用に固定しています。
ただスピーカー内部があんまり精巧に
再現されているわけでもないですが。
中心に見える銀色の丸も、ただの止め具ですし。
さらにセミッションマガジンまで付属。
メダルもついてますし、プレイバリューは
アクションファイター中ダントツ?
ただし上記3種のビートアームズは、どれも
インプットカードガンとの合体ギミックはありません。
まあ並べてみた時点で大きさが全然合わないのですが。
唯一の敵商品、ビークラッシャーデスコーピオン。
さすがに追加キャラ8人全部は出せなかったみたいです。
そのためインセクトメダルもこのシリーズだけだと
4枚しか集められず、 アストラルセイバーに
8枚入れたければDXカブテリオス付属の8枚を
使えばよいため ギミック的にはこのシリーズの
メダルを集める意味はあまりありません。
左手はスローターシザース固定。
右手のポイズンアンカーは取り外せます。
両腕のヒジ関節がボールジョイントになっているため
これも比較的ポージングしやすいです。
背中に露出しているギアを回すと
右の前腕がローリング回転する・・・
というギミックになっているのですが、
ギアの構造に設計ミスといっていいレベルの
不具合があり、肩内部のギアが回らずギアの中の
金属シャフトだけが空転してしまっています。
よって一度分解し、問題のギアを
ミニ四駆用8Tピニオンギアに交換。紫のものがそれ。
これによりシャフトとギアの密着が非常に強くなり、
回転が伝わるようになりました。
真鍮ピニオンと違って差し込み難い事もないし、
いつの間にかこんないいものが発売されていたのですね。
中央の茶色のギアが胴体を組立後も背中に露出する部分。
これをマウスのホイールボタンの要領で回します。
ヤンマと違って腕を何回転でも回し続けられるという、
人体ならばありえない動きをします。
「1対1でゆっくり楽しもうぜ」
相変わらずカブトはこの腰に悪そうな
へっぴり腰のポーズしか取りにくいですが。
デスコーピオンも脚の可動にちょっと難があります。
また、アクションファイターでは唯一首が可動します。
こうしてみるとカブトにはインプットライフルとか
アストラルセイバーも欲しい所ですが。
ギミックが邪魔・・・。
|
3人しかいない・・・。
|
1人しかいない・・・。
|
色々と惜しい商品ですが、
というか肝心のカブトが一番残念なのが
印象を悪くしているかもしれませんが、
造型自体は良く、またメッキも美しく
やはりアクションフィギュアはメタルヒーロー玩具の
華であると思わせてくれる玩具です。
全員とは言わないまでも、
フィギュアーツ化して欲しいですね。
出すんならいきなりビーファイターまで飛ばないで、
ジャスピオンから順番に出して欲しいけど。
ブルービートは最初からスーパーブルービートで出してね。
|