カード入力システム DXビーファイターカブト
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当時価格 |
4980円 |
ギミック
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カード装填 サウンド |
身長 |
32cm |
造形 |
★★★★★
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彩色 |
★★★★★ |
可動
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★★★★☆ |
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その名の通り、ビーファイターカブトのDXフィギュア。
バンダイの男児玩具のブランドなら「超合金」が有名ですが、
「DX」もガンダムでいうとΖ〜WまでのTVガンダムは必ず
DX玩具が出ていましたし、他にもこの年にはDXガメラや
DX鬼太郎なども発売されており、定番の商品名でした。
全長30cm以上のビッグサイズ。
合金部は基本的になし。
金色の再現は頭部、胸部や肩などのみ金メッキで
それ以外は塗装で再現されていますが、塗装部もそれほど
安っぽくなく、メッキ部との色の違いが気になりません。
頭部の複雑なカラーリングも金メッキと銀メッキ、
塗装などで再現されており再現度が高いです。
色が再現されていなくて気になる部分といえば
ベルト中央の四角の緑とその両側の赤くらいでしょうか。
ちなみにこのベルトの四角がサウンドギミックのボタンと
なっており、電池を入れて背中のメインスイッチを入れ、
このボタンを押すとビーム発射音が鳴ります。
シンプルなギミックではありますが、写真のように
インプットカードを構えた状態でビーム音を鳴らすと
「見た目だけでなく音も再現」という、フィギュアでは
中々珍しい感覚が味わえて面白いです。
黒一色ですがカブトランサーも付属。
もうちょっと長ければ良かったんですが。
劇中イメージよりは小さめです。
多少無理矢理ですが、可動をフルに活かせば
このようなポーズもできるぐらいには動き、
アクションフィギュアとしても結構楽しいです。
腰も回ればもっと良かったんですが、胴体内に
電池が入っている都合もあるので仕方ないですね。
発売された時期が番組前半なのでインプットライフルや
アストラルセイバーは付いていませんが、
何気にDXカブテリオス付属の大甲剣がサイズ的にピッタリだったり。
カード入力システムの名の通り、インプットカードが付属。
劇中に登場していながらインプットカードガンに
付属していなかったIC-06コールドレーザーのほか、
玩具オリジナルのカードが2枚。
バックパックのような部分に下から挿し込み、
サウンドボタンを押すと前述のビーム音とは
違ったそれぞれのサウンドが鳴ります。
特に玩具オリジナルの2枚は鳥羽甲平のボイスが
鳴るトーキングギミックとなっており、IC-K1は
「超重甲!」、IC-K2は「ビーファイターカブト」
と、劇中どおりの声で喋ります。
さらにコマンドボイサーやインセクトコマンダー付属の
3枚や、インプットカードガン付属の5枚のカードにも
対応しており、カードなしの状態も含めて合計12種類の
音声が鳴らせるという事になっています。
逆に言うとこのDXカブトに付属のカードを
インプットカードガンに使用できるとは書かれていませんが
もちろん使用可能であり、それぞれ対応サウンドが鳴ります。
しかしこの3枚をインプットカードガンに挿入した場合に
鳴らせる音はビートアームズセット・セミッションマガジンの
ネイチャーエナジーカード6枚のいずれかと同じ音です。
つまりインプットカードガンで鳴らせる音は同商品付属の
5枚、コマンドボイサー付属の3枚、セミッションマガジンの
6枚の合計14枚に、カードなしの状態を足した15種類の
サウンドが聞ける玩具であり、この商品を足しても増えません。
(発売順的にはビートアームズの方が後ですが)
さらにDXカブトに話を戻すと、ネイチャーエナジーカードは
ネジ外して分離しないとDXカブトに挿す事はできませんが、
やってみるとうち3枚はDXカブト付属の3枚と同じ音が鳴ります。
では、残り3枚は?というと、やはりちゃんと音が鳴り、
しかも前述の12種類の音とは別の音のようです。
訂正。厳密には、「嵐」のカードをDXカブトに挿した場合の
サウンドは、IC-05を挿した場合と同じ音のようです。
つまり、この商品は公称では12種類のサウンドとなっていますが
実際には1514種類のサウンドが鳴らせる玩具という事です。
これはサウンドの仕組みを考えても自然な事で、
この商品とインプットカードガンの電子基盤にはいずれも
4つの通電スイッチが備わっており、この4つのうちの
どれを押してどれを押してないかでサウンドが決まります。
つまりオンオフの2択を4回繰り返しているのと同じなので
2の4乗で16種類の組み合わせがあることになります。
インプットカードの向かって左側にそれぞれ異なる凹凸が
設けられている事で、それぞれ異なる組み合わせで
スイッチを押して、カードの種類を認識させているようです。
どのカードとどのカードが音声が被っているかの詳しい対照表はこちら。
横に並んでいるもの同士は音声が同じである事を表しています。
コマンドボイサーXX |
インセクトコマンダーA |
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コマンドボイサーXZ
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インセクトコマンダーB |
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コマンドボイサーZZ |
インセクトコマンダーC |
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IC-01 |
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IC-02 |
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IC-03 |
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IC-04 |
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IC-05 |
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IC-06 |
ビートアームズ雷
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BORON付属THUNDERCARD
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IC-K1 |
ビートアームズ地 |
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IC-K2 |
ビートアームズ水 |
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ビートアームズ光 |
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ビートアームズ嵐 |
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ビートアームズ炎 |
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※但し、「IC-05」と「嵐」はインプットカードガンに挿した場合は
違う音だが、DXカブトに挿した場合は同じ音
ちなみに16種類のうち1つだけ既存のカードでは
押せない組み合わせがあり、それが
「4つ全て同時押し」の組み合わせです。
しかしこれをカードを改造などして実際にやってみると、
鳴る音は2商品いずれも「カードなしの状態」と同じ音です。
このパターンのカードは元々発売する気がなかったのでしょうか。
フィギュアとしてもしっかりしている上に、
フィギュアとしての劇中再現遊びと、インプットカード遊びの
両方が可能という、ある意味究極のビーファイターカブト玩具。
「DX」の名は伊達ではありません。
この時に収録した中里氏のボイスの元データは、
バンダイには残ってないんですかねぇ・・・・。
DXファイヤーテクターの竜馬ボイスともども、
残ってれば新商品に役立てて欲しい所ですが・・・・・
最後に、文中で触れた「セミッションマガジンを
分解してカードを取り外し」は、カードの破損の
恐れもあるのでうかつにやらない方がいいです。
分解せずとも「炎」だけはカブトに挿す事も可能です。
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